見出し画像

いつかの日記 挨拶感染拡大

某月某日
食べ物の匂いを訝しげに嗅ぐときの眉間のシワとか、びっくりしたときの顔の動きとか、何かをよく見ようとして首が前に出るのとか、おいしいときに早口になるのとか、そういうのがかわいい女の子が泊まりに来た。とてもかわいい人が家にいて、寝たり起きたりするのってかなりうれしい。

某月某日
ちゃんみなのダリアを歌いたいという気持ちが芽生える。芽吹いたばかりなので、生かすも殺すも私次第。よちよち


某月某日
正論振りかざしがちなのやだなと思う反面、仕事なんだから正しいことは正しいのでは?とも思う。そういうことじゃなくて、伝え方の問題なのは分かるけど、みんなには分かるのに私には分からないことがありそうな予感だけで既に疲れるな。という話を同居人にしたら、「逆にその感情ってかなり普遍的なのでは?」と言われた。たしかに、多くの人がちょっとずつ自分にだけ分からないことがあって生きてるんだろうな〜えらすぎ。解決の助けにはならないけど、みんなの偉さを認識できて良かった。難問題すぎるので暇になってから考えることにした。

某月某日
駅からお家までの帰り道の副ルートの一つに、ビックマックの箱に似ている地面の出っ張りがある。今日もある。あっビックマック!とマックが食べたくなるけど、ビックマックの箱状出っ張りとお家の間にはマクドナルドはもうない。駅に戻ってマックに行くほどの気持ちではない。

某月某日
同居人が「なんかいい曲があったよ」って教えてくれた。アー写が既に犬抱えていてとてもよい。


某月某日
うちの両親は電話をかけてくると「こんにちは」「こんばんは」などと挨拶してから本題に入るのだけど、いつの間にかうつっていたみたいで、私も電話だとめちゃくちゃ挨拶しちゃう。小学校の時とかに先生たちがやたら広げたがっていた挨拶の輪ってこれ?

某月某日
好きな人と行くと楽しいところ、スーパー、回転寿司、メガネ屋さん。


※「某日某日」の日記は、岸本佐知子さんという作家さんのエッセイの書き方から拝借しました。

いいなと思ったら応援しよう!