日記10月7日 夜の山ってなにかの遺棄以外では行かない
青森→石川→1日休み→長野→神奈川という3週間超のバカ出張を自分で組んでしまって、全然疲れが取れないまま次の現場に行くのを繰り返している。今日からは長野。
同居人に、「自分を大事にしないことを率先してやるのはとても愚か」と言われて、本当にそのとおりだと思った。でも全部行きたかったし、予定を入れるときはいける気がしていた。「やりたいことを全部やる」というタイプの自分を大事にするやり方もあるのではとも思うけれど、体調を崩したから元も子もないので一旦完全に同意という意を示した。バランスをとって、一番ぴったりなやり方で自分を大事にするぞという意思を密かに固める。
ひとまず、今回の無理スケジュールの中では、各地にいるとても会いたい人に2人も会えたので不健康になってもおつりがくる気がする。わざわざ会いに行くのではなく、出張があるので…という方が良い再会になる関係性もある。でも会いたいものは会いたいし我慢できないので、次は会いに行く予定を立ててしまった。
石川では大好きな人ふたりとの本当に楽しい飲み会もあった。これこそが一番いい飲み会だよ、忘れないでいてわたし、と思う。私は酒を飲むと全部すぐに記憶がなくなるということを酒を飲みながらも自覚しているので、忘れたくないことはその場でメモを残したりするのだが、今回は忘れたくない言葉を検索してスクリーンショットを撮るという謎の方法で記録されていた。
誰かと一緒に睡眠をとるということの価値ってなんだろう。寝てしまうのだから誰かと一緒にいてもいなくても同じ、むしろ妨げになるのではという気持ちもあるけれど、寝る時と起きた時に誰かがいるということから得られる嬉しい気持ちもありそう。でもそれがデフォルトになったら他人を必要とし過ぎな感じがしてこわいので、あくまでスーパーラッキーオプションとしておきたい。
お仕事もした。動物の痕跡を探して地面に這いつくばりながら山を歩くのは楽しい。ちょっと終了時間が遅くなりすぎて、終了地点の写真に犯行現場味が出てしまった。夜の山の写真って全部犯行現場になる。
温泉とっても気持ちいい。泥まみれになる仕事なので、体がとっても汚いだけではなく、下着からも土が出てきて愉快だった。あとほとんどの爪が折れた。ばか出張期間も半分過ぎたのでがんばろう。