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【感想】櫻坂46『何歳の頃に戻りたいのか?』
胸に手を当てて、よく考えてみる。……そんなに戻りたくないぞ??
本日2月14日、櫻坂46の新曲である『何歳の頃に戻りたいのか?』が先行配信された!
「何歳」と書いて「いくつ」と読む。櫻坂といえば、去年の春に行ったツアーで爆音を浴び、数日間耳鳴りがやまなくなったという超個人的な思い出がある(ライブはメンバーを至近距離で拝めて最高だった!!)
『何歳の頃に戻りたいのか?』は、過去ではなく未来を向いていこうぜというメッセージをロックな曲調に乗せて歌っている。作曲は『Start over!』と同じくナスカさん!
この曲で「そんな身も蓋もないこと言っちゃうんだ」と思わず笑ってしまった歌詞がある。
美化される過去、それって本当?
本当に あの頃 そんな楽しかったか?
きっと 特別 楽しくはなかっただろう
(Go on back)
思い出の日々は普通だ
目に浮かぶ日々は幻想
美しく見えるだけさ
(Those days)
大人になったその分だけ
青春を美化し続ける
思い出は美化されるとよく言う。だけど、美化された思い出に真っ向から疑問を投げかけ、「いやいや、あんたが思っているより普通の日々でしたよ」とバッサリ言っちゃう歌は初めて聴いた。
まずそれがすごい。世の中には膨大な曲があって秋元康だってめちゃくちゃ作詞をしているのに、まだ新しい切り口があったんだっていう新鮮さ。
思い出は美化されると踏まえた上で、タイトルである『何歳の頃に戻りたいのか?』を考えてみる。すると、「うーん、べつに戻らなくてもいいかも……」とならないだろうか。
未来のよさを語るために、思い出は美化されるからじつはなんてことないよ→それでも過去に戻りたい?→そうでもないかも→この先の方が楽しそうだよねという一連の“持っていき方”が作られているのが上手い。
スマホをだらだらと見続ける非生産的日常を書いて共感を誘ったり、「記憶の目盛り(メモリー)」のような空耳を入れたり、細かいギミックも散りばめられている。
櫻坂や他の坂道グループを追っていると、秋元康のすごさを感じる瞬間がある。きっと同じ人は多いだろう。今回もその1つだと思った。
ちなみに、僕も何歳の頃に戻りたいだろう? と考えてみたけど、何歳の頃にも戻りたくない。
というか、過ぎたことは速攻忘れちゃうから昔のことはあんまり覚えていない。だから今が一番いい。秋元康もびっくりの持っていき方をしたところで、おわり!!