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廣井きくりが人気である3つの理由とは?『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく!Re:』から考察

あなたは『ぼっち・ざ・ろっく!』の登場人物の中で推しはいるだろうか?

僕は断然、廣井きくりだ。劇場総集編を観た帰りに、ほかの男子が「○○(たぶん友達)はきくりさん推しだから~」と話しているのを聞いて、推し仲間の存在がうれしかった。

なぜきくりさんに惹かれるのか? 現在公開中の『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく!Re:』から理由を探っていきたい。

まず、きくりさんといったらとにもかくにもお酒だ。

初めてぼっちちゃんと出会ったときも、お酒を飲む手が止まらなかった。酔っぱらいすぎて居酒屋に大事なベースを置き忘れてくるほど。

きくりさんは常にお酒を片手にうへうへしているイメージがあるし、シラフのシーンがぱっと思いつかないほどいつも酔っぱらっている。

超のんべえキャラ。でもぜんぜん嫌な感じはせず、面白くて親しみやすい存在になっている。

そんなきくりさんはインディーズバンドのベースボーカルであり、カリスマバンドマンでもある。

ぼっちちゃんと出会っていきなり2人で路上ライブをしたとき、即興にもかかわらず音に迷いがなく、ぼっちちゃんの演奏を確実に支えた。

ふだんはうにゃうにゃしているのに、やるときはやる。また、路上ライブで自信がないぼっちちゃんに「敵を見誤るなよ」という名セリフを放っている。

そのギャップがすごくいい。魅力的なキャラクターにギャップはつきものなのだ。

そしてもうひとつ、きくりさんはぼっちちゃんの実力を見抜き、認めている。

路上ライブでぼっちちゃんと一緒に演奏したきくりさんは「この子は絶対上がってくる!」と直感的に感じ、ぼっちちゃんが余していたライブチケットを買う。

そして、嵐の中でも約束通りライブを観にやってくるのだ。「あのバンド」でぼっちちゃんが覚醒するシーンで、きくりさんの真剣な眼差しのカットが一瞬入るのが印象的。

面白いのは、ぼっちちゃんに注目しているきくりさんを観ていると、なぜか自分も認められているような気分になること。

それはきっと、僕たちがぼっちちゃんに自分をかさねているからだと思う。

ぼっちちゃんは人見知り陰キャという、刺さる人には刺さる共感性の高い主人公だ。僕だけじゃなく、ぼっちちゃんに感情移入している人は多いのではないだろうか。

ぼっちちゃんというキャラクターに入り込むことで、ぼっちちゃんを認めているきくりさんがまるで自分を認めているように錯覚する。

視聴者の目線でも“先輩”であり“姉貴”のような存在に感じるのが、きくりさんなのだ。

コミカルで親しみやすいお酒好きキャラと、実はベースの実力者というギャップ、そして“すごい人に認められている”感。

だから、きくりさんはたくさんの人に愛される人気キャラクターなんだと思う。


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