コンビニのカップコーヒーの買い方が分からない女がコーヒーを購入する話

生まれてから30年くらい経つが、本日始めてコンビニのカップコーヒーを買った。
通勤時に会社員などが買うアレである。
ちょっと憧れはあったが、別に買う必要もないのでスルーしていた。

しかし本日、コーヒーが必要となった。
お昼に飲む用の粉末コーヒーを忘れてきたのだ。
これは非常にまずい。

私はコーヒーが好きだ。
夏でも熱いコーヒーを飲む。
ホットコーヒーが好きだ。
砂糖はいらない。
ブラックコーヒーは程よく苦く、口の中がスッキリする。
その後に甘いカフェオレを飲むのが至福の時なのだ。
なら最初から砂糖入れろって？
苦さを楽しんだ後のミルクと砂糖の甘さがいいんじゃい！
話は戻るが、私の至福の時が壊されるのは避けたい。

ならばコーヒーを購入するしかない。

日課の昼散歩をしながら考えた。
道沿いのローソンか、セブンか。
いやベローチェもあるな。
とりあえず、一番近いローソンに行ってみたが……。

「（あっ、値段がどこに書いてあるか分かんない！！無理だ！）」

わたしはローソンを後にした。
値段もやり方も調べていなかったため、敗北したのだ。

「（コンビニは無理だ！ベローチェしかねえ！！）」

ベローチェのメニューを見て驚いた。
300円超えてる……。
至福の時を作るのに300円は、なんか違うなあ。
休日ならいいんだけど。
そして、わたしはベローチェを後にした。

こうなったらセブンで買うしかない。
しかし同じ失敗はできない。
ここでやっとネットの登場。
「セブンコーヒー　買い方」ですぐに情報は出てきた。

ほうほう、レジでカップを買う……。
レジで？？カップ？？
なんでコーヒーを直接買えないんだ？
そういえばアイスのコーナーに、氷が入ったカップ売ってるな。
そんな感じか？
そんで、マシンは2種類ある？
ドリンクバーみたいなことか。
ほうほう。
1杯120円か、いい値段だ。
最高。

情報は揃った。
緊張するが行くしかない。

セブンに到着したわたしはレジへ向かう。
「次のお客さまこちらにどうぞー」
店員さんが呼ぶのでレジへ。
「（あ！レジにコーヒーの種類と値段が書かれてる！LOVE！！）」

無事にカップは買えた。
次はマシンに行く。

「（先客がいるが、ブラックコーヒーマシンは2つある。気まずい待ち時間を過ごさなくてすむな）」

マシンのドアを開けてカップを入れると、「普通」か「濃いめ」を選択できる。
前に濃いコーヒー飲んでお腹痛くなったから、「普通」にしよう。

コーヒーが注がれる。
それを見てわたしは誇らしくなった。

「初めての挑戦を無事に達成できた。わたしでもできた。人から見れば小さい一歩だが、わたしにとっては大きな一歩だ」

これ↑は、わたしが挑戦のときによく思ってることだ。
自己肯定感を上げるために使ってる。

こうしてわたしの至福の時は守られた。
新しい挑戦もできたし大満足だ。
でもまだコーヒー成分は足りないので、シェアオフィスのカフェオレを飲むことにしよう。