
地頭の良さとは?
一般に「生まれつき備わっている頭の良さ」のことを地頭と呼びます。
また、地頭が良い人の特徴としては、話の矛盾に気づける洞察力を有し、新しいアイデアをよく思いつき、頭の回転が速く、自分の意見を持っており、情報収集力・分析力があり、判断力・実行力もあり、視野が広く、物事を複数の視点から見ることができ、高いコミュニケーション能力があることなどが挙げられます。
地頭力の構成要素としては、抽象化思考力、フレームワーク思考力、仮説思考力、論理思考力、直観力、知的好奇心などが挙げられます。
つまり、高度に抽象的な思考が得意で、既存の思考の枠組み(フレームワーク)をも適宜に上手く使いこなせるだけの高い知能があり、仮説について正確に考えることに秀で、論理的な思考力を有し、直観的なひらめきを豊かに持ち、バイタリティに溢れる強力な知的好奇心が備わっている人の地頭力は高いと言えます。
また、地頭力と知識力は異なるとする説もあります。
この説の場合、地頭力が未知の事柄や未来を重視し、正解がなく、そのプロセスが多様で、時間がかかりつつも無限の可能性を持ち、問題提起能力が重要で、素人の方が強いとされるのに対し、知識力とは認知や過去重視で、正解が存在し、プロセスが一つに定まり、時間はかからないがその可能性は限られ、解答能力が重要で、専門家の方が強いものとされています。
そして、地頭力の計測ではいわゆるIQの場合とは異なり、アウトプットの結果だけではなく、問題を見つけるための思考のプロセスそのものも勘案するものとされています。
また、地頭の良さはそのすべてが遺伝要因のみに由来しているわけではない……とする説もあり、ある程度は後天的に鍛えることができるとされてもいます。
地頭の鍛え方としては、批判的思考力を身に付け、日頃の選択によって判断力を磨き、新しいことに積極的にチャレンジしつつ、多種多様な人たちと交流し、知的好奇心を持ち、多種多様な思考法をインプットし、アウトプットの練習を積み、自己分析をし、段階的に無理なくトレーニングしつつ、地頭力の高い人からフィードバックをもらうことなどが推奨されています。