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フランスで年齢を忘れる理由

日本に住んでいたころ、私は(というかきっと多くの人が)とても年齢を気にしていました。

何歳までに仕事である程度の地位を確立しなきゃとか、何歳までに結婚しなきゃ、出産しなきゃとか・・・

世の中に「中年」とか「初老」とか「アラサー」とか「アラフィフ」とか、そんな余計な言葉が溢れていることもあり、とにかく目に見えないプレッシャーが多かったように思います。

が、フランスに来ると、そもそもみんな自分がルール(個人主義の国ですね~)なので、「何歳までに●●でなければならない」という多くの人に共通する価値観というものもあまりなければ、結婚を焦る人もいない(そもそも「結婚」という制度に反対し、結婚という形を取らない人も多い)。

こういう世界に住んでいると、本当に自分の年齢を忘れるんです。

どれほどのレベルで忘れるかというと、年齢を書かなきゃいけない時、パッと出てこず、グーグルに「〇〇年生まれ 年齢」と入力し検索しなければいけないレベルで・・・(;・∀・)

こういった「〇歳までに~をしないと」という共通の価値観が無いことに加え、「〇〇先輩」や、「お兄ちゃん、お姉ちゃん」という呼び方がない(みんなファーストネームで呼ぶので)ことも、誰が年上で誰が下と感じる機会を少なくするのかもしれません。

私は長女として生まれて、よく両親に「お姉ちゃんでしょ、我慢しなさい」と言われて育ったのですが、それが本当に本当にキライでした。

でも、ファーストネームで呼び合っているせいなのか、「お兄ちゃんでしょ?」と長男に言うことはありません。

呼び方って大事!

そういえば、以前『フランス女子の間で交わされる a bosom friend(腹心の友)の誓い♥』という記事で、娘の親友が留年し、学年が変わるというお話をしたのですが・・・

9月から新学年が始まり、もうすぐ1ヵ月経つのですが、娘は相変わらず休み時間にはこの親友と遊んでいます。

話を聞くと、休み時間には全員外に出て、学年関係なくみんな一緒に遊んでいるようなのです。

私が学生の頃は、たとえ同じ学年の子でもクラスが変ったとたんに遊ぶ回数が少なくなっていた記憶があるのですが、正に「そんなの関係ねー」です(←え?古い?)

年齢を気にしなくてよい世の中では女性が幸せに見えます。

高齢者専用の洋服屋さんもないので、例えばZARAで20代の子と70代のマダムが同じ服を買うということも普通の光景だし、女性は何歳になっても女性。

留学中にご近所に住まれていた90代の女性が「最近彼氏ができた」とはしゃぎ、オシャレをしてデートするの、という話もよく聞きました。

英語圏の人が、よく「age is just a number」(年齢なんて単なる数字よ!)と言われますが、本当にその通り!

「もう年だから」とやりたいことを諦めたりするのはもったいない・・・
世間体ってそんなに大事なのかしら?

「あそこの奥さん、もうお孫さんがいるのに社交ダンス始めたらしいよ」

「〇〇さん、もう90なのに、お茶のみ友達の彼氏が出来たらしいよ」

「まぁ、〇〇さん、年甲斐もなくあんなピンクの服を着るなんて」

全部全部「羨ましい・・・私だって・・・私だってやりたい!」という心の叫び。

ただ、周りの目が怖くて実行できないから、出来てる人に文句を言う行為で、「出来ない(やらない)自分」を正当化してるだけ。

でも、結構みんな、他人のことなんて気にしてない。

絶対に心に降って来た「これ、面白そう!」「これ、好きかも!」はやった方がいいと思います!

そんな私は最近(1ヵ月ほど前)、カリグラフィーを習い始め、近々Yogaも始める予定です(うふ)

だって・・・

Age is just a number!!!!!!!


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Chiyomi
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