奥和熊山、角間山に登ろう
雪と薮の上信国境の山へ登る。
2021年2月28日(日)
群馬県吾妻郡嬬恋村/長野県上田市
今回のルートは山行記録などを調べても情報が少なく、無積雪期は深い笹薮に閉ざされてしまう事くらいしかわかりません。
ならば積雪期に登ろうと毎年計画を立てるのですが、なかなか実行する事が出来ずにいました。
心配なのは積雪量です。
少な過ぎれば雪と薮漕ぎのミックスに難儀する事が予想されます。
今日の天気予報は終日好天で、こんなチャンスを逃す訳にはいきませんね。
積雪の状況はわかりませんでしたが、心配は現場に立ってからと挑戦する事となりました。
☀️快晴 🌀平穏 🕣8h34m
🐾24,540歩 12.1km ⇅865m
♨️嬬恋高原温泉 つつじの湯 600円
7:40 鳥居峠⇒大塚山⇒奥和熊山⇒P1830
⇒西角間山⇒角間山⇒P1830⇒奥和熊山
⇒大塚山⇒鳥居峠 16:14
7:40
群馬県/長野県の県境となる鳥居峠。
四阿山登山口駐車場へ入る林道はゲートに閉ざされています。
反対側の林道に入って路肩に車を止めました。
※路上駐車はいけませんが、すいません🙇🏻
キャベツ畑へと続く林道を少し歩き、県境を探してカラマツの林の中へ入ります。
心配していた積雪の量は充分でひと安心です。
序盤からこの積雪量ならばこの先はたっぷりとあるでしょう。
獣避けのフェンスがちょうど県境となっている様で赤い境界杭が続いています。
朝陽に輝く雪のキャベツ畑を見ながらつぼ足で進んでいくと右側に林道が見えてきます。
林道に出るとスキーの跡がありました。
この林道は概ね県境に沿う様に大塚山まで続いています。
下調べが不十分ですので、今回はスノーシューよりもフットワークが良く軽いワカンと急登に備えてクランポンを持ってきました。
大塚山の山頂下は北方が開けて四阿山がいい眺めでした。
以前あった奥和熊小屋はこの辺に建っていたのではないでしょうか!?
ここからスノーシューのトレースが奥和熊山まで有りました。
スキーの方が履き替えたかな!?
9:48
大塚山
ここまで約2時間、ちょっと時間かかったなぁ。
今日は県境尾根を辿り角間山まで登る事が目標ですが、本命は通過点にある奥和熊山のピークを踏む事です。
しかし地形図には奥和熊山の表記は無く、その他にもルート上にはスッキリしない山名が多々有ってそれを確認する事も目的の一つでした。
P1620を大塚山や和熊山と表記する地図や書籍があり、信州側の角間温泉の後山には和熊岳があったりします。
のっぺりとした大塚山の山頂部をウロウロと山名板を探しましたが有りませんでした。
素晴らしい展望にテンション上がります。
10:27
今回の本命の奥和熊山(P1780)に到着。
ひっそりとした木立のピークに山名板は無く、
木越しの展望は寂しいです。
角間山にかなり近づいてきました。
まだまだ先は長いぞー。
このP1780の寂峰を小ヤリと表記する地図がありますが、山頂に立つと西方にある△1743.3mの三角点峰の方がヤリの表現にはいい様に思います。
10:40
小休止して出発
トレースがあったのはここまで、この先からは真っさらな雪にワカンの跡を付けて登ります。
雪の締まりの緩くスピードが出ません、
苦しい登りが続きます。
11:22
カラマツ林に囲まれたP1830
地図には大ヤリとありますが、こちらもやはり西へ少しのP1832の方がしっくりくる様な感じ。
西角間山へ向けて急登を頑張ります。
それっ!ほれっ!
南斜面は植林帯で下方は角間川の源流部です。
西角間山の下に美しい雪原が広がっていました、
雪が無ければ背丈を越える笹の海となります。
12:08
西角間山からは大展望、最高ーでーす。
湯ノ丸山と烏帽子岳が目の前に大きいです、
北アルプスと富士山は少し霞みますが素晴らしい展望が広がります。
角間山からも角間峠からも近い西角間山には多くのハイカーが立ち寄る様です。
12:20
さぁラストスパート、あとひと頑張りだ。
トレースを追いかけ樹林帯の中を急登します。
12:37
角間山登頂。
ヤッホッホー!!大展望を独り占めだー。
時間かかっちゃったね、ここまで約5時間かぁ。
ランチタイムは大展望を眺めながらおにぎりをかじって終わり。
風が穏やかでのんびり過ごしたい気分ですが帰りの時間を考えるとそうもしていられません。
少しすると角間峠からそれぞれ単独の方が二人上がってきました、湯ノ丸山へ登ってきたそうです。
鳩さんどうした!?
13:15
さてそろそろ下山しましょうかね。
美しい銀世界の中にひとりぼっち。
13:46
P1830。
自分のトレースを踏み直してルートを戻ります。
14:29
奥和熊山
いい天気に恵まれ一日中素晴らしい景色の中を歩けるなんて幸せですね。
14:58
大塚山
四阿山の山麓に広がるキャベツ畑と田代湖を眺めながら大展望に別れを告げます。
16:14
駐車地に帰ってきました。
鳥居峠から県境を辿った往復約12kmの道のりはなかなか歩きごたえのあるルートでした。
雪が無ければ背丈を越える薮漕ぎに苦労し、暑さや虫などで不快な山行となると思います。
積雪期とて決してやさしいルートでは有りませんが、良き日を選べば素晴らしき山の想い出となる事でしょう。
#317《おしまい》