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FASに入社する新卒や未経験中途のスキルアップ最適解

全くM&Aの業務経験を持たない新卒や未経験中途がFASに入社した後、どのように業務経験を積み、スキルアップを図っていくべきか。

放っておいて勝手に経験が積み重なり、スキルが上がっていくわけではないのは大前提だが、それを差し置いても2024年現在は一部の超優秀層以外は成長するのが難しい時代が到来していると感じる。

そのような問題意識から本記事を執筆している。

FAS入社予定もしくは入社年次の浅い方で、自分は超優秀ではない、凡人である、という意識のある人に読んでいただければ幸いである。

2024年現在のFASを取り巻く現状

まず、現代はハラスメント厳罰化や残業規制などで極めて職場環境のホワイト化が進んでおり、その影響からそうそう簡単に成長はできない状況だと個人的には思っている。具体的には以下の通りである。

消えたハラスメント、超えられない限界

現在のホワイト化した職場(または、社会)においては、以下のようなハラスメントはお目にかかれなくなってしまった。

e.g.
・四季報を投げつけられる
・机や椅子を蹴られる
・作った資料のドラフトを渡したら破られて投げつけられる
・怒鳴られる …等

ハラスメントの恐怖というのは劇薬のようなもので、筆者の過去の経験上だけで言えば、上手くいくと自分の限界を超える起爆剤になり得る側面がある。

苛烈なハラスメントの緊張感ゆえ、自分自身の限界を超えた過剰な集中力や馬力が発揮されて能力がストレッチされる、という事が周囲を見ていて存在していたし、自分自身もパワハラで能力がこじ開けられた経験がある。

ハンターハンターにおける、無理矢理念能力を開眼させるのと似ている。なお耐えられない場合は死ぬ。

これらのハラスメントによって能力がストレッチされる感覚は、これらを実際に喰らった人間でなければ理解できない。分かる人が分かってくれればそれで良い。

ハラスメントの良し悪しを論じている訳ではない事は、疑義を避けるために付言しておく。

積めない労働時間、積めない経験値

労働時間については三六協定や月間残業〇時間、年間残業〇時間といった制約が入るようになったり、PCのログを監視されたりといった規制を受けるようになった。

仕事を覚えるにはとにかく仕事の量をこなす事で身につけていくのが手っ取り早く、そうすると必然的に労働時間が増加してしまう。

勤怠を適当にごまかして申請する事でくぐり抜けるという手法が使えるならばそれで良いが、PCのログまで監視されているファームだと中々それも厳しくなってくるだろう。

仕事量の上限がかけられてしまうという事は、1か月なり1年なりで積める業務経験も削減されてしまうという事に他ならない。

それならば、1件の案件から最大効率でより多くの事を学ぶ、という事をとにかく突き詰めていかざるを得ない訳だが、突き詰めるだけではやはり片手落ち。

プロフェッショナルとしては、突き詰める事と、より多くの案件をこなす事の掛け算で圧倒的な成長を目指したいところだ。

なお、長時間労働の良し悪しを論じている訳ではない事は、疑義を避けるために付言しておく。

業務経験の無い新人がスキルアップする方法

前述までの話がどういう事なのかと言うと、入社した瞬間から既に仕事の要点を押さえる感性が図抜けていたり、仕事を進める能力が出来上がっている人以外は、成長するのも、スキルアップするのも、仕事について行くのも難しい時代にある、という事である。

それでも圧倒的な成長を果たしスキルアップを達成するにはどうすれば良いか。

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