前向き的休職カウントダウン
4月。
労働人生2年目がぬるっと幕を開け、はいはいまたこの一年が続くのね、とベテランみたいな独り言を呟く。
会社員としては半人前もいいところで、外で通用するスキルのひとつもないどころか、社内製品のひとつもまともに扱えない。しかし一年という期間は、会社のなんとなくの雰囲気を把握するのには十分な期間である。私はもう、ここで頑張った未来も、ここで頑張らなかった未来も大体想像がついてしまっている。勝手に想像し、勝手にがっかりできるなんてなんて優れた才能なのだろう。
若手社員に求められるフレッシュさなど新規会員限定のあれにすぎないが、にしても一年後ここまで腐り果てるとは想像できていなかった。社会人2年目に与えられた少しの余裕と慣れと諦めが産み出したのは、仕事のできない、やる気のない、給料すすい取りバケモンだった。
みな生活のためこうしたバケモノにスーツを着せ、ケツを叩き、一日を終えているのだろうか。上司の頭頂から背幅までが左右に揺れ動くネズミ男に見えたりしないのだろうか。
自己実現欲求だけが肥大化する
現実生活との狭間で
嫌な話をしていたら嫌な語り口になってしまっていたようなので、普段の独り言に戻すとする。
最近、休職でもしてやりたいことに集中したいなーと思うことが多々ある。
やりたいことが沢山あるけれど、やりたいことに取り掛かるには労力が要る。最近の私はといえば、一言目に発散・二言目に発散と言いながら遊び、遊び、遊びのご様子である。お金使って人と会って、そりゃ楽しいわけだ。
しかし、いよいよ見て見ぬふりができなくなってきた。興味のある仕事に就いていないこと、仕事で自己実現出来ていないことに対して、そろそろ本当に嫌気が指してきてしまっている。仕事中自分何やってんだろってふと思ったりする。
やりたい時にやりたいことやらないと、後悔する、これまでだってしてきた。だから今、心から時間が勿体無いって思ってしまう。
今の自分なら、やりたいことをやれるんじゃないかって自信がついてきた。今、だから、こんなことしてる場合じゃないのにって思う。
やりたいことがいきなり生活に繋がらなくてもいいじゃないか。休職してやりたいこと全部やりたい。曲を作りたい。弾き語りで満足できるものをやりたい。イベントを企画したい。海外のどっかに住みたい。文章書きたい。やりたいという気持ちだけが溢れ返っててなにもやれてないことにイライラする。
仕事を言い訳にしてるけど、休職したら本当にやりたいこととちゃんと向き合うのか?私。
あまり自分を信用できない。だからとりあえず、仕事しながら1ヶ月、やってみようと思う。ちょっと早く起きて時間作るとか、遊びの時間減らしてひとりの時間作るとか、できること沢山あるはず。それで、壊れてしまったら、胸を張って休職しよう。それで、いいよね?
前向きに宣言する。
休職へのカウントダウン、開始。
手探りの毎日が人生になる。
いつだってその日暮らし。