私生活/東京事変 新訳版リリース時の日記
【2022.05 大学4年生(就活)の時に書いた日記】
労働者の祭典を意味する5月1日、2022新訳版「私生活/東京事変」がリリースされた。
息の詰まるような生活に折り合いをつける夕日と秋と日曜。目的地はおろか現在地すら見失う哀れさ。それでも…追いつこうと生きる姿勢
、2007娯楽版。
呼吸の仕方を覚え、慣れ親しんだ生活と大人の余裕を感じる2022新訳版。
同じ曲でもこんなに違うのは15年という時間の仕業だろうか。
これ以上言葉にできない。
言葉にするのがもったいない。
なきそうだよ、ほんとに
とにかく、15年という時を経てアフターストーリーとしての、アンサーソングとしての私生活を再び届けてくれてありがとう。背後はもう思い出だね。向かい風まで吸い込んで新しくなったね、東京事変。
アタシはまだまだしばらく娯楽版を聴くよ。電車でつまらない顔してる大人たち。音楽を流し聞きしかできない大人たち。哲学を役に立たないと切り捨てる大人たち。ああはなりたくないってカテゴライズしてきた大人たち、ごめんね。そんな大人の欠片をアタシ自身の内に見る瞬間がある。大人を演じ続けた結果、演じている感覚もなくなって、やがて本当の大人になる。みんな必死に生きてるんだ。だからもう誰も否定したくないよ。世界を肯定したいよ。
世界に表現の自由があってよかった!それだけで十分、それなのに。表現を感じるための感受性が、社会生活にちっとも役立たない。
でも私は感受性を殺したくない。お願いだよ、感受性を持たせて
【2024.09追記 2年前の私へ】
まず、一言。がんばったね。
大人ってそんなに悪くないよ
世界も人間も君が思ってるより面白かったよ
私まだ、感受性を諦めてないよ
まだまだこれからだよ