みてみて!綿!ついに開花しました!
『みてみて!』
子育て中のパパ、ママなら一日に10回~100回は聞くのではないだろうか。私も忙しいとつい生返事をしてしまうのだが、今日、自分がこの言葉を発したとき、生返事して申し訳なかったなぁ…と反省した。
綿の開花
5月に種をまいてから、大事に大事に育ててきた綿がついに今朝咲いた。朝一でベランダに咲いているのを見つけ、慌てて写真を撮る。
そして、朝眠い目をこすって起きてきてだっこをねだるはなを抱っこしてベランダへ。「みてみてはなちゃん、見せたいものがあるの!」
柔らかいクリーム色で、光を通しそうな位に繊細な花びら。雌しべを取り囲むかわいい形の雄しべ。花びらをそっと支えるギザギザのガク。本当にかわいい!花は1日でしぼんでしまうらしく、育てた人だけみることができる。
まだぼんやりしている娘も、「ほんとだぁ」「かわいい」「おはなさん、おーはーよ」とにっこりしてそっと手を伸ばす。何て幸せな朝!
続いて起きてきた夫もベランダに呼び、花をみてもらう。
「こんな花が咲くんだ、きれいだね」
お花のサブスクから
以前にも書いたが、この綿は日比谷花壇のお花のサブスク『ハナノヒ』でもらった綿の枝から種を取ったものだ。
このサブスクにをしったのは、2年前の夏家族旅行で行った岩手、盛岡駅の近くにあった花屋さんだ。月たったの1187円+税(※現在は値上がりして金額が変わっています)で毎日店舗で切り花を一本もらえる。
お花のある部屋って素敵だな、と思っても、自分で家に花を買うことはなかなかなかったのだが、職場の近くに日比谷花壇の店舗がいくつかあることを知り早速申し込んだ。
わくわくしてもらいに行った初日、観賞用唐辛子の枝を差し出されてびっくりした。二日目、ケイトウだった。3日目、今度は真っ黒い唐辛子の仲間を差し出され、私の気持ちは正直萎えていった。
花瓶にはなんだかグロテスク(と当時は思った)な植物が不協和音を奏でている。
「バラとか、カーネーションとか、きれいなお花をもらえると思ったのに…もうやめようかな…」
そのころは店員さんが渡す花の種類を決めていて、私が行く店はなんだかとがったチョイスが多かったのだが、ほどなくして数種類から選べるシステムに変わった。それでもメジャーな花が出てくることはそれほど多くなく、3分の一くらいは葉っぱや実がつくものを選んでいたように思う。
平日毎日通うようになり、私の「メジャーじゃないやつ」への意識はどんどん変わっていった。こんな形の花があるんだ、うわー大人っぽい色、へぇー珍しい。葉っぱがないと花が引き立たないんだなぁ…。長持ちするのと、すぐダメになっちゃうやつがあるなぁ。
在宅勤務が増え、コロナ禍で職場近くの店舗が閉店してしまってからはお花をもらいにいきにくくなり、いまはお休みしているが、続けていた頃はそれこそ毎日のように家族に「みてみて~!」と紹介していたことを今思い出した。
毎日に驚きを
みてみて~!というとき、ワクワクしている。なにかいいものを、あなたと分かち合いたいという気持ち。
わぁ、ほんとだね!と言ってもらえるとすごく嬉しいし、なんだか誇らしい。
はなちゃんや、世間の子供たちはそれこそ毎分、人によっては毎秒の勢いで「みてみて~!」と声をかけてくれる。
相手をするのはちょっと面倒なときもあるが、そんなに驚きに満ちた世界にワクワク生きていて、それを私と分かち合おうとしてくれていると思うと尊い。
みてみて~!と言われたら、今朝綿の花を初めてみたときの感動を思い出そう、と思った。
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