百人一首で一番好きな歌の解釈がオードリー若林さんの話を聞いて変わり、最強の人間になれるという話。
小倉百人一首で一番好きな歌の解釈が、オードリー若林さんの話を聞いてちょっと変わった、という話をします。
一番好きな百人一首の歌
長らへば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき
84番 藤原清輔朝臣
歌意
この先 生きながらえるならば、つらいと感じているこのごろもまた、懐かしく思い出されることだろうか。つらいと思って過ごした昔の日々も、今では恋しく思われることだから。
原色小倉百人一首 文英堂 p.120から引用
この憂鬱な世界観が好きで、また歌意が確かにそうだと思わせる内容で、この歌が好きだった。
この歌の解釈が、最近少し変わった。
若林さんの話
先日のあちこちオードリー。(テレビ東京系2020年5月19日放送)
開始18分頃から。草薙さんの質問に答えるくだりにて。
若林さん「今、嫌な状況が発生していたとしても、5年寝かせればエピソードトークとして話せるときがくる。」
春日さん「未来の自分へのプレゼント」
というようなお話があった。
軽い衝撃を受けた。
「憂し」と思える今の状況も、笑える小話にできる日が来ると。
これを聞いて先の歌の解釈がちょっと変わった。
藤原さんに怒られちゃうかもしれないけど、多分もともとの歌の意味は
「辛い過去もいつかは懐かしめる」
くらいの消極的な態度の気がする。
でも若林さんの話を聞いた頭で歌を見てみると
「辛い過去もネタにできる」
という積極的な解釈が見えてくる。
嫌な過去も、寝かせれば、トークのネタにできる。
笑いに昇華できる。
こう書くとお笑いマゾの変態に聞こえてしまうが、何も笑いに限らなくても良い。
辛い経験も、何らかの形で役に立てられる日が来る。
そう思うと、ネガティブな過去も、(強引な手とはいえ)ポジティブな意味付けができていく気がする。
そこまで達観できれば、もう怖いものはない。
はずだ、という、自分への言い聞かせ。
おまけ情報
あちこちオードリー同日の開始10分45秒くらいから。
先輩からテレビでデートのネタばかりやることをなじられたというが、自己紹介代わりのネタは同じのばかりやればいいと(ちゃんとした)先輩からアドバイスをもらっていた話は「社会人大学人見知り学部」か「ナナメの夕暮れ」かどっちかに書いてあった。