AT車のアイドリングストップが嫌いな話。〜MT車との比較〜


私は普段MT車に乗っていて、そのアイドリングストップがとても使いやすいので気に入っている。
しかしAT車のアイドリングストップは使いにくく、また下手に作動させるとガソリンの消費が増えていそうな感じがある。それについてまとめていく。

※弊車はホンダ製のMT車です。他社製の場合は設定が異なる場合があります。

アイドリングストップの作動条件の比較

まずMT車のアイドリングストップ作動条件についてまとめる。

MT車では

1、車が停車し
2、シフトレバーをニュートラルの位置にし
3、クラッチを離す

とアイドリングストップとなる。

一方でAT車では

1、車が停車し
2、シフトレバーはドライブのまま
3、ブレーキを強く踏み込む

と作動する。

さて、これらを比較しつつAT車のアイドリングストップがどこで使いにくいかを見ていく。

AT車のアイドリングストップが使いにくいところ

1、停車中ずっとブレーキを踏んでいなければいけない。

MT車ならニュートラル、サイドブレーキでも成立条件を満たすので手にも足にも力をいれずに待つことができる。

しかしAT車の場合はドライブでかつブレーキを踏んでいることが条件なので足を離すことができない。
これは地味に疲れる。

2、すぐ再発進したい状況でも作動してしまう。


AT車では交差点の右折待ち、ちょっとした渋滞など、すぐに再発進したい状況でもアイドリングストップしてしまうのが使いづらい。

MT車であれば、
しばらく止まりそうならニュートラルに入れてアイドリングストップさせる。
すぐに再発進しそうなら1ギアに入れクラッチを踏んだ状態で待機していればアイドリングストップしない。
と分けられる。

しかしAT車の場合アイドリングストップさせるかはブレーキを踏んでいるかだけで判断されるので、状況ごとに作動させるかどうかを運転者の意図で区別できない。

細かいことを言うと、ブレーキをちょっとだけ踏めば作動せず、しっかり踏めば作動する、という違いはあるものの、停車するたびに境目の微妙な踏み具合を調整するのはストレスフルである。

また坂道であれば一瞬の停車でも転がらないようにしっかり踏む必要があるので、これもまた区別することができない。

結果、すぐ動きたい状況でもいちいちアイドリングストップする。

これは面倒である。

その上エコでもない。
アイドリングストップからの再始動ではそれなりにガソリンを消費する。
一般的にアイドリングストップは5秒以上すると有利だとさせる。
参照↓

つまり5秒以下で再発進したい状況でいちいちストップされていては、疲れるだけでなく却ってエコでないのだ。

3、発進前の待機ができない。


例えば信号待ちが終わりそうなとき、アイドリングストップを解除して信号が変わり次第すぐ発進したいとする。

ここでMT車であれば、1ギアに入れようとする前にクラッチを踏んだ段階でアイドリングストップの条件を満たさなくなるのでエンジンが再始動し、信号が変わり次第すぐに動ける。

一方でAT車では、ブレーキ解除が再始動の条件になる。

しかし、信号が変わりそうだからと言ってブレーキを解除したら赤信号に突っ込むことになる。
つまり青信号になるまでアイドリングストップを解除できない。

そうなると
青信号になる。
ブレーキを解除しエンジンの再始動させる。
エンジンが落ち着いてからアクセルを踏み込む。
と発進まで結構もたつくことになる。

これは運転手にとってまあまあストレスである。


4、発進時に振動が発生する。

MT車であれば、2で書いた状況の通り
1、ブレーキを踏んでいて
かつ
2、クラッチが切れた状態で
再始動させることができる。

そのためエンジンが再始動するときの振動はタイヤに伝わらない。

しかしAT車では
1、ブレーキを離したら再始動
→車が動きやすい状態で再始動する。

2、作動条件的にシフトはドライブに入っている。
→再始動の振動がタイヤに伝わる。

の2点から、再始動時に結構揺れる。

これも運転していて結構のストレスとなる。

しかも再発進の反応が悪い上に揺られているのだから結構である。


2、3、4への対処法

さて、そんな厄介なAT車への対処法が、あるにはある。
それは、アイドリングストップシステムOFFスイッチである。
要するにアイドリングストップをさせなくするボタンだ。

これがあれば
2、すぐ再発進したいとき
はこのボタンを押しておけばいい。

3、4の再発進する前にもこのボタンを押してブレーキを踏んだまま再始動させれば問題は解決する。

ただ、状況を判断して運転操作に加えていちいちこのボタンを押すのか、ということになる。

MT車のニュートラルに入れるという普通の運転操作の中で実現しているのに比べたら手間が掛かることは間違いない。

1への対処法

方法はあるが大変である。

これは、
アイドリングストップ装備
かつ
オートホールドブレーキ搭載
の車を買うことである。

これであれば停車時に自動でサイドブレーキが掛かり停車を保持、かつ、それでブレーキを踏んでいるという条件を満たすので楽になる。

ただし一つ厄介なのが2への対処である。
すぐに再発進したい状況では
アイドリングストップOFF
かつ
オートホールドブレーキもOFF
と2つ操作しなければいけなくなる。

これはちょっと厄介である。


結論

こう見るとAT車というのは結構厄介である。

つまり、、、


MT車は正義。



そう言っていてもあれではあるので、自動車メーカー各位、これについていい方法を考えて欲しいなあ。



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