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インスタ的ドラマ「エミリー、パリへ行く」は「SATC」を越えられるか?
ネットフリックス配信の「エミリー、パリへ行く」は世界的にも大人気らしい。原作・制作は、あの「セックス・アンド・ザ・シティ(SATC)」を手掛けたダーレン・スターである。新たな人気シリーズとなるかが注目されている。
このドラマ、第一の主役はパリである。第2の主役は、ファッションである。第3の主役で、ようやく、徐々にインスタのフォロワーを増やしていくエミリーがくる。
ストーリーは、「アメリカ人のエミリーがパリに行ったら、どうなったか」である。
そんなドラマが、なんで大人気なのよと不思議でしょ。
でも、そこが、ダーレン・スターなんじゃないでしょうか。
シーズン1じゃまだまだテーマは奥に仕込んであるだけ、面白いのはこれからかな。
SATCがそうだったように、そのテーマが結構深いことを、わたしは期待しています。
シーズン2は、まだ準備中らしいけど、たぶん制作されると思う。
エミリー演じたリリー・コリンズも続投すると思う。だって、こんなにいい役そうそう回ってこないもの。ラッキーガールだね。
さて、このドラマで描かれているパリは、1度か2度くらいしかパリに行ったことのない人にとっては、最高に懐かしく美しい思い出そのものだ。
エッフェル塔に、セーヌ川、ルーブル美術館、オペラ座など、ベタな観光地がメジロ押し。いかにもそれらしいレストランやカフェ、そして街並み。あんなところに行ったようなあというような思い出がよみがえってくるCOVID19以前のパリだ。
エミリーのファッションもまた可愛い。ドラマのお蔭で売れきれ続出だそうだが。リ・ジョンヒョクが見たら「そんな恰好しているのは、外国人か、ミッチンヨジャだ」と言いそうだけれど。「ミッチンヨジャ、ハジモ」
パリ、ファッションだから何?と思わずに、軽く流しながらシーズン1はみることをお勧めしたい。
それにしても、いつもウザいくらいドラマレビューをしたがるわたしでさえ、あまり書くことがないので、このドラマどうなるか少し心配している。「エミリー、パリへ行く」ははたして「SATC」を超えられるのだろうか?
「SATC」が映画になって、日比谷の映画館に観に行ったとき、女子トイレの行列でで気づいたことがあった。みんな凄い凝った綺麗な靴を履いていたのだ。観客の男女比は言わずもがな女子ばっかりだったが、それどこで買ったのというような素敵な靴を履いていた。
その理由を、「SATC」を知ってる人ならわかるだろう。あのドラマでは、靴は重要な小道具として、象徴的なシーンに、何度も登場していたから。
だから、主人公と同じように靴に拘るということは、[me too]という意思表示なのだ。
そして、伝説のドラマ「SATC」は、ファンの女性にとって、ここではないどこかへ連れてってくれる「赤い靴」になったのだった。
「赤い靴」を履きたがっていた女の子たちはどこにいこうとしているのか?
わたしは、それをシーズン2で見せてくれることに期待したいのだ。
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