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徒然に「世界は美しいモノであふれている編」ローマでベルニーニの彫刻めぐり

 2度目のローマで、ベルニーニの彫刻巡りをした。
 真夏のローマを歩き回って、教会に入ると、ひんやりとしてまるでオアシスのようであった。
 暑くて、ボーとしながら、教会の中で、ベルニーニの彫刻を見ると、そのなんというか、ちょっと怖いくらい躍動的で、官能的な彫刻が迫ってくるようで、なんだかドキドキしてきたものだった。
 いやあ、なんというか、本当、この方もエネルギーの塊、天才ですよね。

 ジャン・ロレンツォ・ベル二ーニ(Gian Lorenzo Bernini, 1598年12月7日 - 1680年11月28日[1])は、バロックの時期を代表するイタリアの彫刻家であり、建築家であり、画家である。
 「ベル二ーニはローマのために生まれ、ローマはベルニーニのためにつくられた」と賞賛されたバロック芸術の巨匠である。
 古代遺跡が残る古き都ローマは彼の手によって、壮大なスケール、絢爛豪華な装飾にあふれる美の都に変貌していった。人々は彼の作品を「芸術の奇跡」と絶賛した。

 サンタンジェロ城の前にかかるサンタンジェロ橋には、ベルニーニがデザインした天使像が並んでいる。うち2体は、ベルニーニの自作だが、橋の上にあるのは、コピーで、オリジナルは、サンタンドレア・デッレ・フラッテ教会にある。

 サンタンジェロ城も、橋の上も観光客でにぎわっていたが、この教会は、ほとんど観光客がいなくて、ゆっくりと鑑賞できた。
 橋の上に置くのは、もったいないと思った教皇は正解だった。おかげで、現在でも、保存状態の良いオリジナルを堪能できるわけである。

 やっぱり、ローマはいい。また行きたいな。


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松幸 けい
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