徒然に「世界は美しいモノであふれている編」②実際に見るほうがずっと美しい”台北101”
台北に行って、何日目かだったと思う。大通りを進んでいくと、確か、台北市政府庁舎の壁面には、「李登輝」と署名付きでなにか書いてあったような。いや、逆に、「李登輝」の文字を見て、これが、台北市役所かしらと思ったのか、今となっては、その記憶は定かでない。
でも、その通りを歩いていくうちに、だんだんとその全容を現わしていく「台北101」を見て、なんて雰囲気のある素敵な超高層ビルだろうと思ったことは覚えている。まるで、それは、金城武が、スッと立っているとでも言っていいような。
「台北101」は台湾の建築家である李祖原が設計し、施工は熊谷組を中心としたJVにより行われた。2004年から2010年までは、世界で最も高い建築物であった。
もちろん、建築物のそれも超高層ビルの設計デザインなんて、個人の趣味と主観によってどうにでも変わるものだろうが、私の中では、美しい超高層ビルとしては、いまだに「台北101」が最高峰なのである。
東京や上海の高層ビル群と違って、「台北101」は、ひとりでスクッと立っているが、見慣れている他の高層ビルとはなにか違うものがある。
素人のわたしが言うのもなんだが、デザインもさることながら、施工がいいのじゃないだろうか。綺麗に仕上げなきゃ、ああはならないと思う。さすが日本の技術力である。(よく知らないけど)
そしてまた、金城武も、わたしのなかでは、永遠のイケメンなのであった。
ほとんど揺れを感じないない東芝のエレベーターで展望台まで上がっていき、そこから、台北を一望した。絶景だったが、あっという間の出来事だった。なんか高いところにいるときの時間って、早く過ぎてしまうように感じるのは、わたしだけなのだろうか。
登った記念にお土産として「台北101」の3D写真の15センチ物差しを買った。わたしとしては、気に入っているのだが、エッフェル塔のキーホルダーと並んで、ちょっと家族からは、馬鹿にされまくった海外土産になってしまった。
でも、自己満足でもいいのだ。「パイナップルケーキをもっと買ってきてくれればよかったのに」なんて声は無視することにした。