ウィーンの「カフェ文化」についていくには、私はせっかちすぎると反省した。
ウィーンといえば、カフェである。女子旅の特集でも、「ウィーンのカフェ巡り」は定番中の定番である。
私も行く前は、なんといっても、市内に見どころがいっぱいのウィーンなのだから、疲れたらお茶すればいいのよと軽く考えていた。
しかし、「絶対行くべき」とか、「押さえておきたい」とかいう特集記事を読んでしまうと、ほぼ強迫観念のように、突進してしまうのだった。
そして、こういう精神が一番いけないのだとつくづく反省させられた。
せっかちすぎるのだ。わたしは。
もっと、ゆっくり楽しまなければいけないのだ。本来は。
優雅に佇むホテルザッハーの1階の「カフェザッハーウイーン」
もちろん、入りました。オープン、一番に。トホホ。
重厚で格調高い雰囲気の店内、もちろん、素晴らしかったけど、いや、1番に席に着いたのはいいけど、待たされる待たされる、席ごとなのかなんなのか、担当のスタッフがついているので、その方にお願いしないと、他のスタッフは聞いてくれないので、ひたすら待って、ゆっくりお茶して、お会計までひたすら待つの。勝手にレジにいって済ますわけにはいかないのだ。
そして、デメルでは、昼下がりだったので観光客でいっぱい、席に着くまでが大変だった。行列に並び、やっとの思いであったが、さすがにこちらも店内も素晴らしく、ケーキのお味も生クリームも本当に美味しかった。ほぼドイツ語しか話さない素敵な中年のご婦人スタッフも、とてもいい雰囲気があったが、お会計までは時間がかかった。
ウィーンに行ったら、カフェの有名店を狙うなら、疲れたらお茶するというのではなくて、あらかじめ観光コースに組み入れておかないとダメだなと痛感した。
しかし、それでも、老舗のカフェのケーキもコーヒーも本当に美味しかった。時間をかけても、味わう価値は十分にありなのだが、今度、ウィーンに行ったら、テイクアウトでいいやと思った。私のせっかちな性格は治りそうもないので。
疲れたらお茶というなら、スターバックスがいいと思う。東京よりずっと空席率が高いので好きな席に座れるし、注文から会計まで速いのがいい。
まあ、そこは、世界中どこでも同じだろうけどね。ついでに味も同じだろうに、なぜか、ウィーンでは、あまり美味しくないように感じたのはなぜだろうか。
ちなみに、表題の写真は「カフェモーツァルト」で。