夏休みは「ストレンジャー・シングス」を一気見で。SF×ホラー×恋と冒険×ノスタルジーでスカッとしたい方へオススメのドラマ
この夏、思わず一気見してしまったドラマはと言えば、「ストレンジャー・シングス」だった。
見どころはいろいろあるけれど、わたしが面白いと思ったのは、このドラマのティ―ンエイジャーの描き方だ。
Netflixで、シーズン初配信されたのが、2016年で、現在はシーズン4まで観ることができる。ドラマでは、シーズンごとに1年ずつ進んでいって、1983年11月から1986年春までの時間経過となっているが、撮り始めてからその倍の6年くらいは時がたっているわけだから、子役の成長も著しいわけだ。
タイトル画面の4人の映像は、シーズン1の時で、物語の中心となる子役たちが、だんだんと頼もしく大人になっていく様子は、ほんと見ていて気持ちがよかった。すっかり、親目線となっているわたしだが。
そして、そんな芸達者な子役の中、ぶっちぎりの存在感を示す、ミリー・ボビー・ブラウン。ドラマの大ヒットはこの子、失礼、この女優あってこそなのではないだろうか。
ドラマの舞台は1980年代、まだ東西冷戦があった時代、アメリカに余裕があった時代のせいだろうか、子どもを取り巻く環境は、見ていて羨ましくなるくらいだ。物質的に恵まれ、自由を謳歌しているティ―ンエイジャーたちが、学校の勉強なんかそっちののけで、冒険を繰り広げる世界。
これが面白くないわけがないというドラマだった。
しかし、そんななかでも、思春期の少年少女の心の葛藤を、しっかりその内面まで掘り下げているところも、このドラマの見どころの一つだ。
思春期に、最初に出会う「自分とは何か」という問いに、親世代の大人がどうかかわっていくのかも、隠れた見どころとなっている。
シーズン1では、ETさながら、自転車を乗り回して、勉強なんかそっちのけで、冒険に出ていたこどもたちだが、大きくなってもそれは変わらないようだ。みんな、いったい、いつ勉強しているの??
なんだか、この古き良きアメリカの子どもたちを見ていると、東アジアの日中韓の、夏休みでも、勉強を強いられている子どもたちが、ちょっとかわいそうにも思えてくる。
そんな子供たちにも、夏休みくらい、思う存分、ドラマくらいは見させてやりたいな、なんて思ってしまうのだが・・・。