心療内科の診察ってこんな感じ (松宅AFTER 第27話『初受診(後編)』)
患者と担当医の関係については本当人それぞれだと思います。
「この先生との出会いがなければ今の自分はなかった」と表現される方もいれば、「さっさと話を終えて薬と診断書だけもらいたい」という方もいました。
私の場合は、無職無収入という惨めな状況や絶望的な将来への不安、ツラくて苦しい症状などを全部吐き出してそれを聞いてくれる人という関係でしたかね。あとはアナログのノートには精神疾患や自律神経について調べて書き込んでいたので、こういう解釈で合っているのかとか質問したりしていました。
「2週間後にまた来てください」ということだったので、
この日はそのまま帰ったのですが、
「あっそういえば、結局自分はなんの病気に罹患しているのか訊くの忘れた!」という痛恨のミス。
まぁ1回目だけでは診断できないのかもしれませんが。
後日尋ねたら「適応障害」、「急性ストレス障害」とのことでした。
「急性ストレス障害」に罹患したことについては別の機会に語ることがあるかもしれません。
簡潔に言うとトラウマとなるような出来事があり、それが原因だったと思います。
ですが基本的に早い段階で症状は消退したと思います。
一方で適応障害ですが、この病気は配置転換や新しい人間関係といった環境面がストレスとなり発症するので、たとえば一旦休職するなどの環境調整が最も重要になります。
じゃあ、私の場合は?というと半年前に14年間勤務していたバイト先が倒産して無職無収入の状態が半年間続いた。 もうこれが原因でしょうね。
私は労働して賃金を得ることによって安心を得るタイプです。
不安定な状況は非常にストレスなのに、休んでいないといけない。
加えて言うなれば、私には復帰する職場もなければ、正社員として働いた職歴もない、こんな中焦り、不安、恐怖と闘っていくのはかなりきつかったです。
先生の質問に対して
スラムダンクの三井のように発した
「仕事がしたいです・・・・・・」
仕事をして安心を得ることによって症状は良くなると本能的に感じていたのと同時に、正社員になることができなかった悲しき就職氷河期世代の魂の叫びだったのかもしれません。