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「時代を後追いする」ことの難しさ。/90年代ライトノベル夜話
少し前、90年代の角川スニーカー文庫を振り返りました。
1990年の角川スニーカー文庫は水野良、深沢美潮、富野由悠季のほか、井内秀治、園田英樹、広井王子、秋津透、王領寺静、西谷史、ひかわ玲子、飛火野耀らが名を連ねてる。吉岡平も『妖世紀水滸伝』シリーズでこの時期に。
すべての作品に見覚えはあり、取りこぼしは無かったですね。
ただ、ひとつ気になったことがあります。
1月に平均6冊として、1年で72冊。10年では700冊を超えます。
富士見ファンタジア文庫もそうなら1400冊。
さらに93年からは電撃文庫があり……あれ、普通に2000冊近く? あと、少女小説から来てた人もかなりいたので、コバルト文庫も押さえることが望ましいですね。
そして雑誌、『ザ・スニーカー』『ドラゴンマガジン』を始め『コミックドラゴン』『ドラゴンジュニア』『月刊Asuka』を考えると……押さえるべきは、ざっと3000冊ほどでしょうか。『電撃hp』は98年からで、それまではゲーム雑誌(『電撃王』など)とのタッグもありましたね。
リアルタイム勢でも全部が全部を押さえてた訳ではありません。それでも、3分の1を押さえていれば1000冊。TVアニメやラジオにも自然と触れる機会があった。つまるところ、リアタイ勢には圧倒的な知識アドバンテージがある訳ですね。
書いてて結論は出たようなものですが、「当時の様子はリアルタイム勢が丁寧に書き残さないと分からない」んだなと。てか、まずもって「3000冊読め」は無理、あまりに無理。往時の強火通り越した核融合系SFファンでも言ってなさそう。
まあこう、一種の当事者として残しておくと良い事もあるんじゃないかな……という感じで今回は締めたいと思います。ただ 前回の90年代環境の振り返り もそうだったけど、詰め込むとなるとやっぱ読みにくくはなっちゃうんですよね……ともあれ、なるべく頑張ろうと思います、はい。
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続きは「90年代スニーカー文庫の振り返り」と「2001年時点での印象」です。Twitterもいつまであるか分からないので、ログとして残しておきます。
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