オープニングセミナー盛況でした!
2023年7月1日しずちゃんハウスオープンセミナー無事終了しました!
遠方から来ていただいたみなさまありがとうございました!
ほんと北海道、四国、広島などなどカラフルな顔ぶれ。
「これからいろんなことがあるだろうよ
もう無理だって思ったり、お金が不安になったり
でもそのとき私たちもそうだったと思いだしてほしい」
と阪井由佳子さんからのメッセージには泣きそうになった。
それぞれの先輩方がそれぞれの局面で逃げ出したくなるような苦難に耐えてきたんだろうな。
そしてしずちゃんハウスも他人事ではなく、
先輩たちの当たった壁にしっかりぶつかるだろうなー
そしてその時にこの阪井由佳子さんの言葉を思い出そう、
そう思いました。
講演は5人の豪華メンバーにお願いしました。
トップバッター三好春樹さん
「介護の社会化」ではなく、しずちゃんハウスでは「社会の介護化」を目指してほしいとエールをいただきました。そう、介護でつながるコミュニティ、これが私たちの一つの目標です。
三好さんと出会って20年、気づいたら
自分達で施設を始めていたことに驚く。
三好さんは「介護が面白い、工夫に満ちた世界で会社の歯車になるより絶対いいよ」なんて無責任に言う。そして真に受けた人々が介護施設を開業してひどい目にあった、なんてケースが枚挙にいとまがない。
さてしずちゃんハウスはいかなる結果となりますでしょうか?
そして豪華講師陣2人目は
高木俊介医師の精神医療の光と影の話
日本の精神科病床は33万床という。これは全ベッド数160万床の5分の1を占める。これらは高度経済成長期に増えすぎたベッドだ。今は空きだらけになっている。そしてそのベッドを埋めるために認知症高齢者に魔の手が伸びている、という。確かに認知症の利用者が精神科を受診して帰ってこなくなった人を知っている。
精神科病院が同法人内に老人ホームを持ち、空いたベッドに高齢者を引っ張れるようにしくみ化しているところもあるようだ。こんなシステムに絶対乗せない地域ケアをつくっていきたい、そんな気持ちを強く持ちました。
稲葉耕太さんの自分達で始めた古民家介護の話
同じ地域ですでに農業+介護+飲食店というコミュニティをつくっているあこがれのくろまめさん。僕たちもそんな世界を目指したいので先輩の話が聞きたかったんです。
稲葉さんの駆け出しの頃、自分が最終決定者にならなければ本当に納得いく介護はできない、
そう思って独立したというお話を聞きました。
最終決定者になることで、自分の思い通りになることは増えるだろうけど、そのかわり起こること全部に責任を持たなければならない。稲葉さんの覚悟に触れることができました。インスタフォロワーが9万人とかいるけれど投稿をみると、派手なインスタ映えを狙ったものではなく、日々の関わり、取り組みを飾らず発信しておられます。そこに共感を呼んでいるんだろうなと感じました。
高口光子&阪井由佳子の組織づくり、地域づくり1時間トーク
到着して、急遽2人でしゃべると言い出されました。
このお二人で話す地域ケアはとても興味深かったです。
阪井さんは共生型デイサービスを自分で立ち上げて27年。
自分の思いと施設がかけ離れてしまったため、「もうやめる」と
施設を閉じるという決断をした。
高口さんはそれをみたとき「ふざけるな!」と思ったという。
陶芸の職人が気に入らない皿を叩きつけて割るような行為だと。
それに対して高口さんの大規模施設は雨でも風でも店を出し、
店先にパンを並べてきたんだと。
このお二人の話から、自分の目指す介護を継続していくことの難しさ
、そしてそれが叶わなくなった時にお前はどうするのか?
そんな問いを突きつけられた気がします。
さあ、しずちゃんハウスはいただいた応援を胸にスタートします。
全国からの講師陣と参加者を交通の不便な僻地にお招きするためスタッフも
機動力全開でこたえました。前日の夜中まで迎え時間や出席者の取りまとめでラインのやりとりは止むことがありませんでした。
しずちゃんハウスの職員みんなならどんなことでも乗り越えられそう、そう思いました。
野田カメラマンステキな写真ありがとう
※録画配信はただいま編集中、8月配信予定です。
もし「聞きたいよ」と言う方はクラウドファンディングと同価格5000円にてお申し込みいただけます。(注:稲葉さんの講座の配信はありません。)
視聴希望の方は、matumomo38@gmail.comまで「録画配信希望」とお書きの上、お申し込みください。
京都北部、天橋立を望むきれいな町で介護現場の理学療法士をしています。「がんばらないリハビリ介護」というYouTubeチャンネルを更新中。励みになりますのでサポートしていただけると嬉しいです。