見出し画像

長期維持、そしてお魚の快適な暮らしのために!~ボトルアクアリウムのリセットをしてみました~

前回、私がボトルアクアリウムを初めて立ち上げてから、約1年2カ月。

それまで順調に維持してきたこのボトルアクアリウムに、事件が起きました。

特に暑くなったある日ボトルが酸欠を起こし、導入していたアカヒレ2匹のうち1匹が星になってしまったのです。

昨年の夏も乗り切っていただけに、これは大変なショックでした。

取り急ぎエアレーションを集中的に行うことで、もう一匹は無事回復しました。
が、1年以上経ったソイル水槽であることと、生体への負担をなるべく減らすために長期維持を目指したいことから、SONOメソッドに則って底床を珪砂にするため、リセットを行うことにしました。

今回の記事では、その経過を備忘録として記します。


7月頃撮影した、順調に維持していたときのボトルアクアリウム


ボトルアクアリウムのリセット


ボトルを空にする

まずは生体(アカヒレ)を別のボトルに移し、ボトルアクアリウムを空にして清掃します。

引き続き使用するボトルアクアリウムは、GEXの『グラステリア ドロップ』です。


一時的に移したアカヒレ。エアレーションをしています

エアレーションに使用しているのはGEXのe‐AIR 1000SB
以前購入した飼育セットに入っていたものです。
気温が高いのでアクアレイクールも一緒に使用しています。


ボトルアクアリウムから抜いた水草

水草は再利用します。ヘアーグラスショート、クリプトコリネ、グリーンロタラなどが順調に生育していました。

今回はそこへ追加で購入したピグミーチェーンサジタリアも一緒に入れます。


ピグミーチェーンサジタリア


底床を敷く


今回は底床として、GEXの『水洗い不要天然砂 リバーブレンド』を2袋使用しました。


底床を敷いた様子

敷いたら霧吹きで全体に注水しました。


水草を植える


前景草を植える

うすく水を張り、まずは前景草としてヘアーグラスショートとピグミーチェーンサジタリアを植えました。


全体に植栽

中景草としてクリプトコリネ(ウェンティグリーン)、ロタラ類を再植栽しました。
今回は底床を厚めに敷いたせいか、植栽数はあまり変わりませんが面積に余裕が出た気がします。


注水して完成

最後に注水してリセットの完了です。


リセットしたボトルアクアリウム

濁りがあるため、ここで水草購入時についてきた試供品のCO2リキッドと、バクテリア剤であるBioスコールを加えて、様子を見ます。


その後の経過


生体を戻す

次の日、生体であるアカヒレをボトルに戻しました。
数日はBioスコールを入れるため、エアレーションを継続して様子を見ます。

ボトルアクアリウムに戻したアカヒレ



1週間後~ほぼ順調に推移~

その後は、3日に1回程度水替えをしながら様子を見ました。
(水替えにはプロホースを使っています。

エアレーションを継続したまま1週間たち、ここまではピグミーチェーンサジタリアとクリプトコリネに若干の溶けが見られた以外は、順調に推移しました。
ただ、この水槽に立ち上げ当初からいた石巻貝が星になってしまいました。変化というより、1年以上いたので寿命だったのだと思います。


リセットから1週間たったアクアリウム

ここからは、水草の根張りを促進するため、週一程度の水替え時にCO2プラスを添加しつつ、昼間は光合成を邪魔しないためにエアレーションを止め、夜間のみ弱めにエアレーションをして様子を見ます。(ただし水替え時にBioスコールを入れたときにはエアレーションを継続します)


2週間後~少しコケが出てきた~

2週間たつと、やはり立ち上げ当初の水質の不安定さからか、若干コケが目立つようになってきました。なので通常の水替え・バクテリア添加に加えて、コケブロックを入れて様子を見ることにしました。生体は元気にしています。

立ち上げ2週間後のボトルアクアリウム



3週間後~環境構築とコケを減らす対策~


相変わらずコケが目立つことと、立ち上げ当初が夏の高水温期で、酸欠をさせないためにエアレーションをほぼしたままだったのですが、環境構築と水草の根張りを促進するため、心配ではありますがエアレーションを減らしていくことにしました。
10日間程度、毎日のCO2供給目的の水替えのほか、週一程度でCO2プラスとコケブロックを添加しつつ、昼間は光合成を邪魔しないためにエアレーションを止め、気温が上がった日の夜間のみ、弱めにエアレーションをして様子を見ます。(ただし水替え時にBioスコールを入れたときにはエアレーションを継続します)


3週間目のボトルアクアリウム。
コケがなかなか消えません。

立ち上げ当初によくみられる茶ゴケのほか、糸状コケも増えてきていました。糸状コケは富栄養化やCO2不足が一因にもなるそうなので、その対策の意味でも水替えを増やして様子を見ます。


ミナミヌマエビを導入~コケ対策と生態系の一員として~


コケがなかなか消えないため、ミナミヌマエビを入れることにしたのですが、暑い時期のせいなのか、いつもお世話になっているショップで入荷待ちや欠品が相次ぎ、当初の予定より導入が遅くなってしまいました。

通販も検討したのですが、時期的に死着が増える可能性があるため、地元への入荷を待つことに。

9月に入ってから入荷の連絡があり、7匹を導入しました。

「SONOメソッド」に則れば、ボトルアクアリウムは魚を飼うものではなく、水草・生体による小さな生態系を構築するものなので、貝・エビがそろってこそのものだと思い、ここでミナミヌマエビを再度導入しました。
先の酸欠でエビは皆いなくなってしまったのですが、購入した中には抱卵個体もいたので、また以前のように繁殖してくれたら嬉しいなと思います。

また、コケ取り生体としても期待しています。


完成~リセットから約1カ月~


エビを導入後、10日間の連続水替えは終えましたが、代わりに5日程度、毎晩Bioスコールを標準量の2倍程度入れ夜間エアレーションをすることをつづけました。

その結果…

ようやくコケが落ち着き、水質が安定。
やっと、ボトルアクアリウムのリセットが完了しました。


立ち上げから約1カ月。
コケが目立たなくなったボトルアクアリウム

水質のバロメーターでもあり、コケが多い間はあまり動かなくなっていた石巻貝も、盛んに動いてコケを食べるようになりました。エビも今のところあまり落ちることなく、元気にツマツマしています。

リセットを始めたのが8/15でしたから、ちょうど1カ月。初めて立ち上げたときもそうでしたが、ボトルアクアリウムを立ち上げて安定させるためにはやはり1カ月程度かかるみたいです。

ここからは長期維持を目指し、定期的な水替えとメンテナンスを行いながら様子を見ていこうと思います。


もしボトルアクアリウムに興味がある方、興味が出てきた方は、ぜひ私の経験やいろいろなアクアリスト様の経験をもとにして、ボトルアクアリウムの立ち上げにぜひ挑戦してみてください。この記事をきっかけに立ち上げてみたよ!という方がもしいれば、ぜひコメント等で教えてください!

いっしょにボトルアクアリウムライフを楽しみましょう!🐡





【ここから先はブログ主・イラストレーター松峰のPRです!】

自己紹介動画です!


私の座右の銘の一冊


イラストレーター・松峰(まつみね)の活動まとめ


私の絵やメイキングを掲載していただいた書籍


画集『部屋と日々 松峰作品集』好評発売中!


トークに和みと癒やしを、LINEスタンプ『もふもふ秋田犬スタンプ』

『もふもふ秋田犬スタンプ2(敬語版)』が出ました!


いいなと思ったら応援しよう!

松峰¦イラストレーター
もし記事がよかったらサポートいただけたら嬉しいです!いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせて頂きます!