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根性論ではない心構えの問題

早速ですが週刊少年ジャンプ2021年41号掲載のアオのハコ「盗み聞き」について語っていきます。

今回はかなり千夏先輩目線でのお話。やはり千夏先輩のアップはいつも美しい。シュートフォームも美しいですな。

インターハイをかけた決勝戦は昨年敗れた因縁の相手である籠原学園。心に闘志を秘めるように表情が真剣味を帯びています。

たまたま遠くから聞こえた籠原学園のミーティングで、相手から酷評されようとも気にせず仲間に「いこ」と一言。精神面も完璧か?

しかしそこはみんなから慕われる千夏先輩ですから、学校に戻ると仲間は悔しい気持ちを言葉にせずにはいられない、彼女への信頼度の高さがよく現れた描写で籠原学園への陰口のようにもなっていなくて、すごくいいなと思いました。

その現場をたまたま見てしまった大喜の後ろからは話題の人である千夏先輩本人。「しー」の仕草ひとつとっても可愛い!

「気にすることないですよ」と気を使う大喜に「やだ」と返す千夏先輩。(「やだ」が可愛い)

「実力見せつけるしかないんだよね」の言葉に何かを得た大喜は、今まで一度も勝てなかった針生先輩からついに1ゲームを奪い取る。

女バスにとっての籠原学園、大喜にとっての針生先輩はそれぞれ格上への挑戦のように描かれていますが、特に大喜は「強い先輩だから負けるのは仕方ない」という気持ちがきっとあったと思います。

日本の年功序列や上下関係は大切なことだと思いますが、勝負事においてそれは邪魔でしかないんですよね。

日本で育つとあるあるなことで、「勝つ」ことが前提ではなくて「負けるのは仕方ない。勝てればラッキー。学ばせてもらおう。」という精神が先に来ているわけですから、勝とうという考えが3番目くらいになってしまうわけです。

今回のことで大喜はそこを吹っ切れたからこそ、もぎ取れた勝利だと考えています。

大喜の成長が見れたところで覚悟完了した千夏先輩はどうなるのかまだまだ注目は続きそうです。

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