![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/53571371/rectangle_large_type_2_8d203b012badd25dcb390e13150d3690.jpeg?width=1200)
今期の覇権はコレで決まりだ
CV立木文彦だ…と思った方は気が合いますね。
どうも翔太郎です。
「それほどビッグタイトルが見当たらないし、今期のアニメ心配だな」と思うときがあっても、なんだかんだで自分の中で面白いタイトルや覇権を見つけることが出来るものです。
皆さんの今期の覇権アニメは見つかりましたか?
まあなんと言っても、やはり今期はこのタイトルでしょう!
そう、『Vivy -Fluorite Eye's Song-』(ヴィヴィ フローライト アイズ ソング)です。
このアニメは、WIT STUDIO×長月達平×梅原英司によるオリジナルアニメです。
物語は、AI複合テーマパークであるニーアランドで100年後の未来に起きる「AIと人間の戦争」を止めるために、その時代のAIであるヴィヴィ(歌姫ディーヴァ)と未来からやってきたAI(マツモト)わが様々な分岐点となる事件・事故に介入していくというもの。
そしてこの作品のAIは「単一の行動処理しか出来ない」という、ちょっと珍しい設定をしています。
故に、介護をするAIや料理を作るAI、道案内をするAIと、同じ無機質な見た目でも出来ることはみんな違います。
そんな中生まれたのが、人間のような容姿をした主人公の歌姫ディーヴァ(ヴィヴィ)です。
「歌でみんなを幸せにする」、それが彼女のAIとしてのたったひとつの使命。
そこにマツモトとの出会いで、「シンギュラリティ計画」という未来を救う使命が追加される。
感情のないAIのヴィヴィが、最悪の未来を変えるために相棒AIのマツモトと100年の旅の中での彼女の変化に注目です。
ヴィヴィ役の種崎敦美さんのAIらしい機械的な演技からシンギュラリティ計画や歌姫としての使命を通じて獲得する感情や、福山潤さんのアドリブが長すぎてどこまでがアドリブかわからないアドリブと一言言うと十返ってくるAIのような正確なセリフ回し技術が、物語や掛け合いに面白さが上乗せされているように感じます。
私はぶっちゃけると、AI・アンドロイドもののセオリーや正解を求めていないので、この作品の人間くさい感情の描写が好きです。
とは言え、ストーリーを考察しても裏にどんな敵がいるのか読めないので1話1話に没入出来てシンプルに楽しいのだ。
時折見せる機械が持つ光沢のような美しい作画、序盤のテーマごとによる複数のOP楽曲と映像の用意、どんなにダイナミックな動きにも割かれている作画班のリソースぶりを見ると、毎週劇場版クオリティと言われるのも納得の美麗さです。
そして1話毎のストーリー構成だけを見ても、しっかりとヴィヴィの成長や変化、更には未来のAIであるマツモトにも成長のような変化が描かれており、さらに2人のシンギュラリティ計画に関わる人物やAIたちの結末を思うと、こちらの心が動かずにはいられない。
また、この作品はヴィヴィ以外にも歌うAIがストーリー構成の関係も含めて複数出てくるのですが、会話するときの声と歌うときの声でそれぞれ声優さんとアーティストさんを使い分けています。
声優さんのキャラ声に少し似ている歌声の方が付いており、歌い方もビブラートやこぶし、クセっぽさもなく、AIが歌うというポイントに合っている気がします。
歌うときは理想の歌声に変えられるという考え方でも、AIとしての現実味が増して良いですね!
楽曲の中では特に、本OPの「Sing My Pleasure」の歌詞が少し小っ恥ずかしくなるようなストレートで、でもしっかりと作品の物語性を感じる詩を歌いあげている堂々たる声と映像がマッチして、まさに歌姫AIだと思います。
最後に、あくまでもシンギュラリティ計画は行きすぎたAIの発展による戦争を止めるために、その分岐点となる事件・事故だけに介入し未来をいたずらに変えすぎないというのがマツモトの使命のため、残酷に感じるような場面や選択もありスッキリしなかったりザワザワした感情でEDに入ることもあります。
それでも、「歌でみんなを幸せにする使命」と「AIが暴走しない未来にする使命」をこなすヴィヴィに、マツモトは福山潤さんこの人しかいないなと思わせてくれる面白さ、個性豊かすぎるキャラクターたちが楽しみで毎週ワクワクしている私はこの文章だけではまだまだ伝えきれていない魅力があると、このアニメを覇権として推して行くのです。
ヴィヴィ達と共に100年の旅を今から追いかけるのも遅くはありませんよ。