「がんばっていきまっしょい」鑑賞4回目の感想
前回の記事
前回は三津の観光ポイントとして旧木村邸と旧鈴木邸を紹介した。
鈴木邸のカフェは、おはぎのような和菓子が好きな方には気になる場所だったみたいだ。ぜひ営業日に訪れてみてほしい。
さらに「がんばっていきまっしょい」聖地オフ会の計画の紹介をした。現状で把握している人数は5名~10名程度である。
参加条件は後から追記したので改めて周知するが「アニメ映画がんばっていきまっしょいが好きである事」「当日三津に来ることができる」この2点だけである。
場所は地図で示した通り、渡し船の近くなので聖地の空気を感じながら交流をしたい人にはお勧めだ。一応30人程度は入るとは言われているが、自分からの募集は少ない段階で締め切る可能性もある。開始時期は時期は3月ごろを目指して調整中だ。参加希望者はDMまたはリプで連絡いただきたい。
さて、今回の記事は「がんばっていきまっしょい4回目」の感想である。やはりこの映画、見る度に新しい気づきがある。見事監督の術中にはまっている。
今回の記事も共有、拡散にご協力いただきたい。
未だ衰えぬ聖地人気
全国では公開終了になったところも多いが、「聖地に一番近い映画館」である衣山での客入りはそこそこだ。休日朝の上映だが、約30人は見ていた。上映枠もいまだに1日3回を維持している貴重な映画館だ。年齢層も子供からお年寄りまで幅広い。劇場を出た子どもが「スパート!スパート!」と叫びながら駆けていったのが印象的だった。
出だしの悦ネエが漕ぐのをやめたシーン
このシーンではリーの「村上さん!」の声で悦ネエの感覚が戻るが、そこまでのガヤに今回は注目した。
漫画版でダッコが「村上!」と呼び捨てしているのに気づけたので、映画ではどうだろうと思っていた。映画でも呼び捨てにしていたのだが、そのほかに「ナマケモノ!」と言っていた。罵声が適当すぎる。改めて文庫版をみるとこちらにも「ナマケモノ!」の文字があった。
それと、ここのリーの「ゴールしよぉ~」がホントに情けなく聞こえていつも笑えるのだ。
文庫版は映画の補完として使える
次に注目していたのは、総体に出場した各校がどの順番でゴールしたかである。港山<衣山東<新田北<三津東の順番でコールされているが、文庫版でも同様の順番であることが確認できる。
文庫版は悦ネエの心理描写も多いので、本編だけでは悦ネエに感情移入しにくかった人には良いかもしれない。ただ、トレーニングのシーンなどは文章で簡略化されているので一長一短だ。このシーンは陸上経験のあるリーが早く、イモッチとダッコが競って、悦ネエが遅い描写になっている。
悦ネエの感情の揺らぎと連動した空の色
背景の空の色は、意図的に目で見える色よりも、記憶に近い色にしたとされている。→公式より
また、悦ネエの心象に沿った色にもなっている。→公式より
艇庫のシーンでは、二宮が入ってきたときは、「通常の夕焼け」だったのが、もう帰ろうと言われたシーンでは「紫色の空」になっていた。
今までなんとなく見逃していたが、ここで心が動いたんだ!と感じられるようになっていた。しょいを語ろうでは気づかず、今日劇場で気づいたので集中して大画面を見るというのも大事だ。
4校しかないはずなのに
悦ネエたちが出場する大会は、基本4チームしかおらず、最下位が4着になっている。だが二宮との練習後の大会では「高浜南」が4着となっている。
総体には参加していなかったので、どこかが抜けて入ってきたのだが、劇場ではユニフォームの確認まではできなかった。
悦ネエがオールを折った場所
今日の朝、悦ネエがオールを折った場所について、疑問を持った方がいた。自分なりの根拠を持って回答したが、1週間も開けると記憶があやふやだったので再度確認してきた。
まずこの場所は三津と港山の出入り口の部分にあたる。いわゆる三津の内港と呼ばれる部分の一部だ。
悦ネエたちは梅津寺から折り返し、三津方向へ漕ぎ始めた。ここで向かってくるフェリーは、高浜ー興居島間のものだが、魚市場の駐車場のカットがわざわざ差し込まれているのでこの地点の示唆だろう。舵を切った方向と追突した岩の方向も一致する。この部分は干潮になると完全に磯になるが、満潮だと一部だけが露出する。
ちなみに原作小説でオールを岩にぶつけたのはイモッチである。この時は欠けただけだが、その後新田の部員が漁船と衝突し、肋骨を折ったため、内港での練習自体が禁止されたとある。
挿入歌「マイフレンズ」
前回「空色の水しぶき」の記事を書いたとき、「この曲はがんばっていきまっしょいそのもの」ということを書いた。なら、挿入歌「マイフレンズ」は「5人のための曲」だと思った。クラスマッチのサポートをするみんなを背景に、「改めて分かった 苦しい日々を乗り越えた意味」という歌詞が理由を簡潔に語る。
悦ネエはボートを漕ぐのをやめようとしたとき、並んで立つ仲間を思い出し、再び再起することができた。ボートをやる意味の一つが「仲間」だったことは間違いない。
3週目ボイスドラマなど
3週目の悦ネエなんか圧が強くない?と思ってしまったが、もともと男子と喧嘩できるような精神力が、ボートを通じて鍛えられた結果なのだろう。
相変わらずヒメの「あははー」がオチ担当として優秀である。
改めて見直して、ヒメの立ち回りが良くできていると思った。
苦いコーヒーを頼んでまで、リーの様子を見に行くのは気配りの鬼としか言いようがない。見た人からの人気が一番なのも納得である。紅茶やココアもあるんだけどね。「あははー」で思い出したのだが、ユニフォームを着て写真撮るときの、リーの「フハハ!」みたいな笑い声が気になった。気の所為かもしれないが。
今日はここまで
相変わらずいつ見ても感動する映画である。今日は終盤の「悔しいなぁ」で顔をぬぐう人がいた。努力はいつも報われる訳ではない、という事を知る人たちだろう。
この映画には観た人ひとはもちろん、見てない人からも色々な評価が付きまとうが、そこを含めて「がんばっていきまっしょい」らしいと思う。
今後、評価の機会が与えられなくたって、大事にする人がいればいつまでも生き続けていける。
それぞれが込める思いが違っても、その意思が重要なのだ。
お疲れさまでした。
そういえば#しょいを語ろうの公式供給が早くも絶えましたね。
映画はみんな週末に見に行くので週末こそ・・・。
それと「ノーヴィス」の予告を見てしまい、すごく気になる映画になってしまいました。ダークな感じなんですけど、悪事を働こうというダークさじゃなくて、努力しすぎて闇落ちする、というのはトップを目指したことのある人には共感できる内容だと思います。見てみたいなぁ。