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親愛なる人へ

あなたは誰に手紙を書きますか。


僕は、一昨年の年末に父を亡くしました。亡くなる前までに、ちゃんと感謝を伝えられませんでした。あなたには、お客さんにはそんな後悔をしてほしくなくて、今回、きっかけを作りました。

あなたが大事に思っている人は、あなたのことを大事に思っているはずです。あなたが感謝を伝えれば、好きだという感情を伝えれば、何かしら、感謝の気持ち、好きという表現が返ってくるはずです。

日常生活の中では、そのような気持ちを伝えるきっかけがないだけ。そのきっかけを作りたかったのです。

手紙を誰に書いたら分からないか悩んでる人、たくさんいました。明日死んだら嫌な人、まだ恩返しできてない人、もっとずっと一緒にいたい人。
その人たちに書けばいいのです。

高校卒業、成人式、内定が決まった日、大学卒業、結婚式の日、そんな人生の節目で、書けばいい。そう思ってませんか?本当にそうでしょうか。

僕は、成人式の1週間前に父を亡くしました。成人式の日に

「産んでくれてありがとう」「育ててくれてありがとう」

おそらく、言っていたはずです。言うつもりでした。多分顔は見て言えないけど、玄関出る前に、親に背を向けながら、言えたはず。

なんで今書かないって言う選択をするんですか。
今書けない理由ありますか。本当にそれで良いんでしょうか。

直接、言葉にして伝えるのは、恥ずかしくて、照れ臭くて、難しいですよね。でも、手紙ならどうですか。書くだけ。あなたの時間でゆっくりと。考えても良いし、思いつく言葉をそのまま書いても良い。そして、それを切手を貼って、ポストに入れるだけ。少し、気が楽じゃないですか?


ここで書いたようなことを、参加者にも伝えた。その度に、頭の中に父がよぎって、苦しくなって、泣きそうになった。多分お客さんにもにも気づかれてた。でも、伝えることができて、本当に良かった。

今回のマルシェで、この価値観を伝えられて本当に良かった。ただの自己満かもしれないと思ってた。もしかしたら、ただの自己満かもしれない。

でも、泣きながら書いてくれる人がいたり、その日のDMで感謝を伝えてくれた人がいた。価値を届けられている気がした。

本当に良かった。

母に手紙を書いた。
あとは、郵送するだけ。
少し恥ずかしいけど、あとは送るだけ。

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