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ひとり悩みを抱えるあなたへ ~14年の柔道生活を経て~

おつかれさまです。久々に柔道の練習に参加したら肩を脱臼したまっつんです。だっきゅーだっちゅーの。


今回は僕の14年の柔道生活について綴ります。東京オリンピックを見て柔道をしていた頃の思いが蘇ったので。その高ぶる思いのまま練習したら肩脱臼しました。みんな気をつけて。

特にいまひとり悩みを抱えている人、スポーツに取り組んでいる学生、子どもをもつ親さんには目を通していただきたい。


僕が柔道を始めたのは小学1年生の6月。
きっかけは父親のすすめ。父は僕にスポーツをやらせたかったらしい。そこで、父の友人の息子がやっていた柔道を僕もやったらどうかと。
父は柔道未経験だし、かく言う僕も柔道をやりたくなかった。

しかし、柔道少年団の練習見学に連れていかれ、その場で入団するかしまいか迫られた。ほんとに嫌だったけど父が怖くて嫌だと言えず、泣きながら頷いたことを今でも覚えている。

この決断が、この先20歳までの僕の人生の大部分を決めることとなった。


少年団に入団してから6年生で卒団するまでの間、ほとんど成績を残せなかった。むしろ年下の子にレギュラーを奪われて試合に出れなかった。だって柔道嫌いやったもん。強くなるわけがない。
それでも、少年団で仲が良くなった子たちと一緒にいることは楽しかったため、辞めたかったがなんとか最後まで続けた。


中学に入学し、やっと新しいことが始められる!
、、、とはならず、柔道部に入部してしまう。

本当はバスケ部に入りたかったのだが、少年団で一緒に柔道をしていた同級生から

「お前も柔道部入るやろ?一緒にやろうぜ!」

この純粋な誘いを断ることができるだろうか。

柔道は相変わらず嫌いだったが、部員は同級生から先輩まで少年団の時の顔ぶれと変わらず、練習も緩かったため、それなりに楽しかった。

中学を卒業後、地元の高専に進学する。
高専は5年制の工業系の学校で、その分野に興味があったわけではなく、卒業後の就職及び進学が有利だからという理由だけで進学した。

さて、新しい学校に進学した、ということは再び訪れる部活動選び
、、、の選択肢はなく強制的に柔道部に入部。

入学前から同じ中学の先輩だった人にツバをつけられており、入学する頃にはすでに高専柔道部とずぶずぶの関係になっていた。
本心ではスポーツから離れて文化系の部活に入りたかった。吹奏楽部とか。音楽好きなので。

ということで継続が決定したい柔道生活。
しかし高専での柔道生活はそれまでの小学校、中学校の11年間とは全く異なるものでした。

高専は5年制なので、最上級生ともなると20歳の人もいる。20歳ともなると、高校1年生とは体つきが違い、1回りも2回りもデカかった。

入部当初はそんなデカい先輩や先生から優しく指導してもらえた。
意外といいとこやんと思っているのも束の間、最初の大会が近づくにつれて隠していた牙が新入部員を襲う。

先輩からは練習で何度も投げられ振り回され、先生からは毎日のように怒声が響く。やっと大会が終わったと思いきや、次の大会に向けてより厳しい練習が始まる。

朝早くに起きて登校し、朝練をしてから教室に向かう。授業が終わればすぐに道場に向かい、そこから地獄のような練習が始まる。練習が終わり、帰って夕飯を食べ、授業の課題をしてから眠りにつく。
その日を乗り越えるのが精一杯な毎日が続き、体力的にも精神的にも追い込まれていった。

ある日の練習。
その日もいつも通り厳しい練習をしていた。練習の後半にはいつも「追い込み」と言う、心拍数を上げ体を限界まで追い詰める練習をする。その追い込みの練習中に私は足をつってしまい、一時練習を離れてしまった。

そして練習後、5年生のこわい先輩に呼び出される。

「まつひさぁ!」
「はい!」
「ちょっとこっちこい!」
「はい!」

「正座ぁ!」
「はい!」
「とりあえず10発な!」

何のことかと思った瞬間、顔に10発全力でビンタされる。またやる度に10発ずつ増やしていくからなと言われ、その場を去っていく先輩。

道場で泣いて、家に帰った後も自室に篭り1人泣き続けた。その日から部活に行くことが怖くてたまらなくなった。しかし、あのこわい先輩や先生には逆らえない。誰かに相談してそれが先輩や先生に伝わることもこわくて、誰にも、両親にさえも言い出せなかった。


それでも部活に行き続け、心も体も目に見えてズタボロになっていく。そんな僕を両親が見かねて、中学時代からお世話になっている整体師の先生に相談したらしい。

そして、その先生の計らいで私と両親に加え先生の4人で話し合いをする場が設けられる。

そこでも私は相談することがこわく、なかなか言い出せなかった。しかし、

自分1人で抱え込むことが1番辛い、相談して打ち明かした方が楽になる

という先生の一言でついに経緯を説明する。両親と先生は、本当に辛かったんやなあと僕に寄り添うように共感し、励ましてくれた。相談し打ち明けて、抱えていた気持ちを吐き出すことでとても楽になった。

それからは以前より少し前向きに部活に参加できるようになった。パフォーマンスも良くなり、卒業までに多くの結果を残すことができた。


ここまで記事を読んでくれた人で、もし1人悩みを抱えているならば、それを誰かに打ち明けてほしい。
解決のための相談ではない。“打ち明ける”ということが重要だ。まあ解決するに越したことはないが。

1人で悩みを抱えていると強い孤独感を感じる。それは周りに人がいても変わらない。
この悩みを話せる人がいない、自分で解決しないといけないと考えるうちに、打ち明けることができなくなっていく。そして孤独感を感じ、押し潰されてしまう。

打ち明けるのことが怖いかもしれない。それは重々承知だ。僕もそうだったから。

それでも、

その悩みを誰かに打ち明けて欲しい。
解決しないとしても。
それに共感してもらえるだけでもいい。
それだけで楽になるから。

なんなら僕で良ければいつでもお話聞きます。
全くの赤の他人なので、解決するかは微妙ですが感情の吐き出しにはなるので。(InstagramのDMより)
一番良いのは最も信頼を置ける人ですけどね。

この記事で、悩みを抱えている、スポーツ従事者で僕と同じような問題を抱えている人が1人でも救われればうれしいです。

ではまた。


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