Googleスプレッドシートから Anki にデータをインポートする【予備試験・司法試験】
Anki の運用については、パソコンで問題作りをして、スマホで暗記みたいなシチュエーションを考えています。大量のデータがすでにある場合は、Googleスプレッドシートでの入力(インポート)が断然らくちんです。
論証の記憶を想定していますので、将来的に、データを書き換えることがありうるという想定です。この点が英語学習における Anki 利用法と違うところかなと思います。
エクセルではなく Googleスプレッドシートを推奨する理由は、Anki に入力するためには、Googleスプレッドシートのデータをいったん CSV の形でダウンロードするのですが(この CSV ファイルを Anki にインポートします)このときにエクセルよりも1手間少なくできる、というかダウンロードした CSV ファイルをそのまま使うことができるからです。
【注意事項】 道具として動けばいいかの精神でやっております。以下の方法よりもっと良い感じの設定方法がございましたら、知見をいただければありがたいです!
Googleスプレッドシートへのデータ入力
スプレッドシートのタイトルは特になんでも大丈夫です。
また、いきなり1行目からデータを書いて大丈夫です。
一番簡単な一問一答のクイズをつくります。この場合、Googleスプレッドシートでは、1列目「識別番号(ID)」、2列目「問題」、3列目「答え」というデータをつくります。
識別番号(ID)が必要な理由は、将来的に、問題と答えのどちらか(どちらも)を修正する必要があるからです。そのときにきちんと上書きができないと、似たような問題が2つできあがってしまうことになります。
Anki は、1列目のデータ(今回でいうと「識別番号(ID)」)を識別してそれが同じだったら上書きをするということができます。のちほどその Anki 側の設定方法を書きます。
識別番号(ID)のGoogleスプレッドシートでの設定
="GY_"&RIGHT(ROW()+10000, 4)
これをA1に入れていただくと、GY_0001、GY_0002、GY_0003 という形で自動で識別番号(ID)を入力できるかと思います。GYというのは、行政法の略ですので、ここはご自由に変えてください。
ここの設定方法は、もっと良い方法がありうると思いますので(なんとか動いているからいいかの精神)もっと良い方法がありましたらお教えください。
識別番号(ID)についてのAnki側の設定
Anki 側での設定は2つやることがあります。やることはそこまで難しくありません。
1.「読み込みオプション」(最新版では「インポートのオプション」)の設定
1つ目は、こちらのブログ記事を参考になさってください。これで先頭の識別番号(ID)が同一であれば上書き保存するという設定になります。
2.フィールド「識別番号(ID)」を追加する
2つ目は、そもそもの識別番号(ID)を入れる箱(フィールド)をつくるというものです。
こちらはデッキを作成してすぐの状態です。ここで左上のノート(N)→ノートを追加を押すと
こうなります。一応ノートタイプは、Basic(裏表反転カード追加可能)にしております。ここからまた左上のフィールド…ボタンを押してください。
ここが「識別番号(ID)」を追加できる場所です。追加するとIDは4つ目に出てきますがドラッグ&ドロップで一番上に持ってきます。
いったんの完成
これでいったんGoogleスプレッドシートからの入力システムは完成するはずです。小さいデータで、どんな挙動をするかご確認をお願いします。
識別番号(ID)が同じならば、問題や答えを修正しても同じ問題への上書きになるはずです。
論証集を販売なさっている方に言いたいことは、PDFじゃなくてデータの形で売ってくれ!!!買うから。つかこれまでも結構買ってます。
ご検討をお願いします。
見た目を整えていく。画面の文字の左寄せ
先達に教えていただきました。ありがてえ。感謝いたします。
追加で、機能を入れるようにカスタマイズが容易にできるのもいい感じです。
GoogleスプレッドシートからAnkiにインポートしますと、Googleスプレッドシートの「改行」をAnkiが認識しません。「改行」をAnkiに反映させる方法は次の記事をご参照ください。
そもそも Anki のカードをつくろうと思い立ったとき、たいがいその元データは、PDF で配布されていると思います。
PDF をエクセルデータにするプログラムについての記事がこちらです。