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僕たちは、別れに弱くなっているのかもしれない。

この1週間で、さまざまな別れがあった。

今週、僕の親戚がひとりなくなり、妻の祖母もなくなった。身近な人の死に出くわすことが最近なかったため、驚いた。また、とある理由で、長年助けていただいていた方と、当面会うことができなくなった。

SNS があるから、お互いの近況はなんとなく分かる。オンラインミーティングができるから、離れていても連絡を取ることはできる。そんな環境が、僕たちを、別れから遠ざけているのかもしれない。

死というわかりやすい突然の別れだけではない。突然失踪する人もいる。連絡が取れなくなる人もいる。関係性が悪化し、疎遠になる人もいる。

出会いは楽しい。未知なことだし、可能性しかない。でも、別れは悲しい。別れには、悲しみ、痛み、そんな感情が紐付いてくる。身体がキューッとなるような身体感覚だ。だから避けたくなる。

ぼくがお世話になっている人が、「本当は、出会うのと同じくらい、離れたり別れるのって大事だと思う。でも、出会ってばかりで、無理やり離れないようにしちゃったりするよね。」と仰っていた。

この意味が、いまはとても良く分かる。

それでも、悲しいこと、辛いこと、痛いことは嫌だ。だから、別れを無意識に避けてしまう。

でも、別れたから、出会いがある。繋がれる喜びがある。別れに弱くなっている僕たち現代人だが、別れること、離れることも、出会うことと同じ位、大切にしたい。

そう思った1週間だった。

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芸術のげの字も知らなかった素人が、芸術家として生きることを決めてから過ごす日々。詩を書いたり、創作プロセスについての気付きを書いたり、生々…

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