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アメリカの消費者物価指数(CPI)とコアCPIについて

消費者物価指数(CPI)とは?

アメリカの消費者物価指数(Consumer Price Index, CPI)は、アメリカ国内で一般家庭が購入する様々な商品やサービスの価格の変動を測定する指標です。いわば、物価の「お天気予報」のようなもので、経済全体のインフレ率を測る上で非常に重要な指標となっています。

CPIがなぜ重要なのか?

金融政策への影響:
アメリカの中央銀行である連邦準備制度理事会(FRB)は、CPIを参考に金融政策の決定を行います。CPIが上昇し、インフレが加速する兆しが見えると、FRBは利上げを行う可能性が高まります。逆に、CPIが低迷し、デフレの懸念が強まると、FRBは利下げを行う可能性が高まります。

投資への影響:
CPIは、株式市場や債券市場、そして為替市場にも大きな影響を与えます。インフレが加速すると、一般的に株式市場は下落し、債券価格も下落する傾向があります。

国民生活への影響:
CPIの上昇は、家計の購買力を低下させ、国民生活に大きな影響を与えます。
コアCPIとは?

コアCPIは、CPIから変動の激しい食品とエネルギー価格を除いたものです。
食品やエネルギー価格は、天候や国際的な供給状況など、短期的な要因によって大きく変動するため、コアCPIを見ることで、より中長期的な物価トレンドを把握することができます。

コアCPIを見るメリット

基調的なインフレの把握:
食品やエネルギー価格を除外することで、より基調的なインフレ率を把握することができます。

金融政策への影響:
FRBは、コアCPIも参考にしながら金融政策を決定します。コアCPIが上昇傾向にある場合、FRBはインフレ圧力の高まりを懸念し、利上げに動きます。
CPIとコアCPIの比較

発表頻度:
アメリカ労働統計局は、毎月CPIを発表します。

市場への影響:
CPIの発表は、株式市場、債券市場、為替市場に大きな影響を与えます。予想を上回る高いインフレ率が発表されると、市場はリスク回避に傾き、株式市場は下落し、債券価格も下落する傾向があります。逆に、予想を下回る低いインフレ率が発表されると、市場はリスクオンに傾き、株式市場は上昇する傾向があります。
まとめ

アメリカの消費者物価指数(CPI)とコアCPIは、経済全体、そして金融市場の動向を把握する上で非常に重要な指標です。CPIは、幅広い品目の価格変動を測り、コアCPIは、より基調的なインフレを測ります。両方の指標を参考に、経済状況や金融政策の動向を把握することが重要です。

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金融政策


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