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特撮ヴィラン語り ~その431 幻覚宇宙人シャマー星人~

どんなドラマや映画、アニメにも、とにかくヘイトを集めまくる憎まれ役のキャラは数多くいるものです。もちろんウルトラシリーズでもそれは例外ではありません。
とにかく人間たちを小馬鹿にし、嘲笑い、ふざけた態度で面白おかしく挑発してくる悪辣な宇宙人。その代表格とも言えるのが「ウルトラマンマックス」に登場したこのシャマ―星人でした。

しかもこのウザキャラ2回も登場してるんですねこれが

最初に登場した際は、超巨大な反射板を空に展開して太陽が2つあるように錯覚させ、永遠に夜が訪れないことで人類の生活リズムを狂わせて緩やかに絶滅に追いやろうとしました。
あっさり人類を滅ぼそうとするのではなくジワジワ追いつめるやり方を取る辺りがまず性格悪いんですが、そうやってジワジワピンチに陥っていく地球人たちの前にわざわざ姿を現し、慇懃無礼に名刺を渡したり、正面から「バカ」と言い放つなどとにかくナメてかかる態度で神経を逆なでするという徹底した性格の悪さ。
おまけに戦い方もふざけたもので、何と爆発する性質を持つ屁をこいてマックスを翻弄したりもしました。

ワリオかお前は

二度目の襲来では異次元空間を作り出す光線銃を開発し、その異次元空間にマックスなど自分の気に入らないものを追放しようとします。そのためにDASHの隊員を人質に取り籠城作戦を展開。巨大要塞であるベースタイタンのエネルギーを光線銃のために盗用しようともしました。
ここでも相変わらずの性悪っぷりを発揮。高級料理を出せと言い出したり、DASHの精鋭隊員たちを「バカ」「へっぽこ」「凡人」と罵倒するなどどこのクレーマーだと言わんばかりの態度の悪さでした。

が、このふざけた態度にはちゃんとした理由がありました。
というのもシャマ―星人は本来15㎝程度の小人のような非力な宇宙人であり、光を利用することで自らの巨大な幻影を生み出す能力を持っていたのです。
そんな弱点に気付かれてしまえば自分たちの目論見は容易く瓦解してしまう。そのため、敢えて相手を苛つかせることで冷静な判断力を失わせ、弱点から相手の注目を奪おうとしたのでした。

何とも見事な内弁慶っぷり、そりゃヘイト集めるわ

1度目の作戦で地球から夜を奪おうとしたのも、夜の暗闇では自分のトリックが通用しないからという裏の理由からだったわけです。
その弱点を見破られたシャマ―星人は本来の小人のような姿で逃げ出すことになるも、宇宙船ごとマックスに爆破され敗北。
2度目の際には宇宙船にも逃げ込めず、その辺の野良猫に追い回されるというなんとも因果応報な結末を迎えたのでした。

ウザキャラな芸能人って当時TVでもちょこちょこ流行ってはいたのでその流れで作られたキャラだったのかなと思いますが、いやぁ…やっぱりそれだけじゃ世渡りはできないってことなんですかね(え)

matthew

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