
特撮ヴィラン語り ~その223 ロボット怪獣メカゴモラ~
ウルトラシリーズも50年以上の歴史が続くと、必ず人気キャラというものが出てきます。
特にバルタン星人なんかはもうほぼ誰でも知ってるレベルまで浸透してますが、それと同じぐらい今や有名かそれ以上になっているのが、バルタン星人のように初代ウルトラマンと戦ったことがある古代怪獣ゴモラ。ゴモラは平成以降のシリーズでもたびたび登場しているので、そういった意味でも世代を問わず有名怪獣の筆頭と言っても過言ではありません。
そのゴモラの人気の火付け役になったのが、2007年から製作された「大怪獣バトル」シリーズ。ポケモンのように怪獣をパートナーとして様々な宇宙人たちが繰り広げる戦いを描くこの作品で、ゴモラは主人公の相棒怪獣として主役級に活躍します。あれですね、ポケモンでいうピカチュウです。
でけえなこのピカチュウ
てかこのサイズでポケモンバトルやられたら地球滅ぶわ
さて、ポケモンといえば悪者のロケット団。ロケット団といえば色々なメカを使って悪巧みをしてサトシたち主人公のポケモンを奪おうとしますよね。中にはポケモンに似せたロボットみたいなのを作ったりもしてね。
ええ、いるんですロケット団みたいな連中がこっちにも。もっとも「やな感じ~!」とか名乗り文句とかのお約束的なのはありませんが。
ゴモラを引き連れ、襲い掛かる怪獣使いの宇宙人たちを撃退しながら仲間たちと地球へ戻ろうとするZAP隊員のレイ。
そんな道中のある日、突如謎の異空間に吸い込まれたZAPの母艦は惑星チェイニーに不時着。そこはパラレルワールドの宇宙で、並行世界のレイが独り同じように果てのない戦いに身を投じていました。
するとそこに、歴代ウルトラ戦士の能力をコピーしたロボット部隊の実験を行っていたサロメ星人の大部隊が出現。その実験に巻き込まれたウルトラマンゼロもやって来て、とんでもないカオスな状態に。
サロメ星人はレイが操るゴモラの能力を分析して作った対抗兵器のメカゴモラを投入、さらには別次元から偶然ゲットした謎のロボット:ダークロプスゼロまで戦力に加えて、ウルトラマンゼロとゴモラを倒して宇宙侵略に乗り出そうと一気に行動を開始するのでした。
さてこのメカゴモラですよ。いわばポケモンでいうメカピカチュウです(わざわざ言い換える必要あるのか)。名前の通りゴモラをそのまんまメカにしたようなビジュアルのこいつは、ロボットらしく全身に武器を内蔵した超強力兵器。
まず、ゴモラの必殺技である角から放つ超振動波を解析・発展させたメガ超振動波。巨大な角でエネルギーを増幅させて鼻先の角に一点集中させることでより強力な突進攻撃を発揮します。ゼロ距離で必殺技ってロマンですよね。
しかしこれだけではありません。
飛ばせ鉄拳!チェーンつきの回転ロケットパンチ:ナックルチェーン!
弾幕で圧倒!メガフィンガーミサイル!メガボディーミサイル!
胸のランプが光って発射!クラッシャーメガ!
今だ、放て!必殺熱線:ビームバスターメガ!
少年漫画のスーパーロボット好きかサロメ星人
全身武器庫の上にいちいちスーパーロボットにありそうな武装ばっかりのメカゴモラ。もうゴモラの偽物かどうかとかそういうレベルじゃありません。てかもう普通にスーパーロボットだよ。マジンガーZとかと同レベルのやつだよ。
まあ男の子ってこういうロマンの塊大好きですからね。しょうがない。
おかげさまでこのメカゴモラはそれ以降のウルトラシリーズでもたびたび登場するようになり、ゴモラが出て来ないのにメカゴモラが出てくるというパターンも増えました。
それ、ゴモラがいなかったら「誰?」ってレベルで何の比較にもなってないんだがいいのかな
matthew