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特撮ヴィラン語り ~その446 ケシゴムロイド~
突然ですが、個人的にデカい敵よりもミニミニサイズな敵のほうが厄介じゃね?って思う時があります。
ほら、家の中に虫が入って来た時ってなかなか捕まえられないじゃないですか。あんな感じで意外と退治に手こずってしまうというか。
実際特撮作品でも、そういう対処が厄介な敵っているんですよ。
「特命戦隊ゴーバスターズ」に登場したケシゴムロイドもその1体。敵幹部のエンターによってメタウィルスをインストールされた消しゴムが変化したコイツは、巨大化もせず消しゴムそのまんまの小さなサイズで誕生。その見た目からエンターでさえも失敗作と見切りをつけてさっさと逃げ去ってしまいます。
しかし判断が早かった。
なんとこのケシゴムロイド、あらゆるデータを消し去るというとんでもない能力を持っていたのです。
早々に見捨てられたケシゴムロイドは、エンターを「おやびん」と呼んで彼に褒めてもらおうと、その小さな体を生かしてゴーバスターズの基地に潜入。施設内のセキュリティを難なく破って様々な重要データを次々消していき、ゴーバスターズをサポートする相棒メカ:バディロイドたちの記憶すらも消去して大幅な戦力ダウンに貢献してしまったのでした。
エンター今すぐ戻って来い!
今すぐよしよししてやれこの小さな大物を!!
しかも潜入がバレてもこれがなかなか退治できない。なんとケシゴムロイドとデータが連動したケシゴムゾードが巨体で街を破壊して回るため、ゴーバスターズはそっちに対処するしかなく、基地は見事に無防備状態。
すばしっこい動きで逃げ回りながら、立ちはだかる司令官には起死回生の頭突きでノックアウト。
いや司令官弱っ
万事休すかと思われましたがーー最後に頼れるのはマンパワー。
ケシゴムゾードに苦戦するゴーバスターズを助けるため、オペレーターチームがなんとそろばんでデータ整理と計算を行いバディロイドたちのデータを復旧。それにより巨大ロボの合体を成功させ、なんとかケシゴムゾードを撃退。
帰還したゴーバスターズによってあっさり姿を捕捉されたケシゴムロイドも、必殺の一撃で倒されてしまうのでした。
まさか消しゴムがここまでの猛威を奮うとは果たして誰が予想したことでしょう。この見た目に反し、なかなかの強敵に間違いないかと思います。
しかしどうもこの見た目、どこかで既視感があるなあと思ったんですよ。そしてようやく思い出しましたその正体を。
コロコロコミックでやってたケシカスくんだこれ
matthew