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特撮ヴィラン語り ~その440 スフィア究極獣マザースフィアザウルス~

ウルトラマンダイナ」放映25周年を記念してオマージュをふんだんに盛り込んだ「ウルトラマンデッカー」。
その劇中における敵も「ダイナ」と同じく、地球人類の宇宙進出を阻もうとする宇宙生命体スフィアでした。

地球全土を強力なバリアで覆い尽くし、物理的に地球を閉鎖するスフィア。その大ボスとして最終回に登場したのが、このマザースフィアザウルス。

率直に思いました
この着ぐるみデカすぎて動けないんじゃないかと(メタ発言やめろ)

もうホントにデカいんですよ、何もかも。手足もぶっといしもちろん体の幅もすごくて。たとえおかしいけどマツコ・デラックスが小林幸子さんのドデカ衣装つけてるようなイメージというか。着ぐるみと舞台装置の中間みたいな姿してるんですよ。
だというのにその割にめっちゃ顔が小顔。おかげで余計に大きさが際立つんですよね。

まあラスボスだしなぁ、小林幸子さん(そっち?)

そんなわけで、地球接近を感知して大気圏外で迎撃に向かったウルトラマントリガーを難なく撃退したマザースフィアザウルスは、まさしくメガ幸子降臨のように地球上に優雅に降り立ち、圧倒的な破壊力の光線でデッカーたちを一撃で撤退させてしまいます。
スフィアはあらゆる物体や生物と同化する性質を持つ生命体。その大ボスであるマザースフィアザウルスは、地球という惑星全てと同化して取り込むことを最終目的にしており、そのために尖兵となる無数のスフィアを使って地球を閉鎖し、着々と地球内部への侵食を進めていたのでした。
ウルトラマンデッカーに変身するGUTS-SELECT隊員のアスミ・カナタ自身もスフィアに体を侵食され始めており、文字通り限界ギリギリの最終決戦。
残った力を振り絞ったウルトラマントリガーから光の力も託され、GUTS-SELECTの残存勢力全てをつぎ込んで真っ向勝負に挑みます。

そうなんです、この図体で殴り合いするんですマザースフィアザウルスも

こんな仰々しいドデカサイズの着ぐるみだったら、ホントまともに動けないんですよ。スーツアクターさんも移動なんて数歩が限界だと思います。
なのでもう戦いぶりがさながら相撲のぶつかり稽古。体ごと突っ込んで行って、何度マザースフィアザウルスにあしらわれてもとにかく突っ込むという泥臭さ。
作戦なんてあったもんじゃない最終決戦でしたが、そういう泥臭い熱血な雰囲気こそ「デッカー」の一つの持ち味であり、同時にオマージュ元である「ダイナ」の持ち味でもあったんで、見ていて気持ちがよかったもんですね。

matthew

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