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特撮ヴィラン語り ~その123 ビッグマシン~

いよいよ公開になるアニバーサリー映画「スーパーヒーロー戦記」。
仮面ライダー50周年、戦隊シリーズ45作記念ということで両シリーズががっちりコラボして巨大な悪に立ち向かうというお祭り作品です。
なんかこの「戦隊とライダーが一緒に戦う」っていうお祭り作品にあんまりいい記憶がないんですよね……なんかずっと「なんじゃそりゃ!?」みたいな感想しかないというか。

理由は割とはっきりしてるんですよ。2011年公開のコラボ映画第1弾「スーパーヒーロー大戦」。これがあまりにもぶっ飛んだ話だったからで。

だって仮面ライダーと戦隊ヒーローが「我々は共存できない」って戦うんですよ?
やめろよ夢ぶち壊しじゃないかよ

「世界の破壊者」という悪名を着せられながら歴代ライダーの世界を渡り歩いてきた仮面ライダーディケイド/門矢士(かどやつかさ)、
宇宙全土を侵略するザンギャック帝国相手に反旗を掲げて戦ったゴーカイジャーのリーダーであるゴーカイレッド/キャプテン・マーベラス、
彼らがそれぞれ歴代の悪の怪人たちを率いて、お互いの勢力を消し去ろうと大激突するというのっけからずっと「何それ!?」なストーリーなんですこれがね。
仲間の豹変を信じられないゴーカイブルー/ジョーとゴーカイグリーン/ハカセが、士の行動に疑念を抱いた仮面ライダーディエンド/海東大樹と一緒にその謎に迫るという形で話が進むんですが、

まぁこう、その謎解き自体割とストレスフルなんでバラすと要は潜入捜査だったんですよ。
双方の悪が結託してヒーローたちを排除するために進めていた「ビッグマシン計画」の正体を突き止めて阻止するために、敢えて騙されたふりをしてただけっていうね。
実際ヒーローたちも完全に倒されてたんじゃなくて、ディケイドとゴーカイレッドが別世界に転送してただけ。てなわけで全てを明かされたところで全ヒーローが元の世界に合流し、超大ボリュームの決戦になるんですが……

率直に言って視界の暴力

いや、だって200人以上いるんですよヒーローだけで?悪役キャラ合わせたらもう数えるのがクソめんどくさい。
おまけに戦隊ヒーローってご存知の通りカラフルですからね。それだけでも目に痛いの。普通は名シーンってまばたき厳禁ってよく言いますけど

まばたきしてなきゃ目が疲れるわ逆に

そんな映画の最後を飾った巨大ボスがこのビッグマシン。
大ショッカーの母艦であるクライス要塞と大ザンギャック帝国の母艦ギガントホースが合体したロボで、戦隊ロボを余裕で上回る巨体を誇ります。

ちなみに合体の巻き添えで何体か怪人がパーツに挟まれてお亡くなりになってます

ところがこれを操ったのは歴代悪役軍団でも、もちろんディケイドでもゴーカイジャーでもありません。
最後の敵としてビッグマシンのコントロールを奪って戦ったのは、まんまと騙されて鬱憤がたまった仮面ライダーディエンド/海東大樹でした。

いやお前余計なことしないでディエンド

最終的には当時の最新ヒーローだった仮面ライダーフォーゼとゴーバスターズの合体技でやられるんですが(ディエンドは無事)、いやぁ……ずっとカオスな話過ぎて何かすっきり出来なかったですぶっちゃけ。
ビッグマシンのデザイン好きなんですけどね。出番もあっという間だったし。
やっぱりヒーロー同士が戦うって、あんまり見てて気持ちのいいもんじゃないですね。
今度の「スーパーヒーロー戦記」はまぁそんなことはないと思いたいですが、さてどうなるか……


matthew

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