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特撮ヴィラン語り ~その26 進化怪獣ラゴラスエヴォ~

2005年から放映された「ウルトラマンマックス」。
前年の「ウルトラマンネクサス」がウルトラシリーズの完全新生を謳ったもののあまり商業的成功にならなかった反省からか、過去のウルトラシリーズの人気怪獣をリバイバルさせようという真逆の方針を打ち出して、王道路線に戻った作品でした。
思えばここから今に至るまで怪獣のリバイバルが定番化したわけですが……

新しい怪獣も見たいんだよ!

っていうファンはやっぱりいるんですよね(俺含め)。
てなわけでマックスの新怪獣から今回はこのラゴラスエヴォをご紹介。しかしそれには先に、第1話に登場した2体の怪獣を紹介しなくてはなりません。

溶岩怪獣グランゴンと、冷凍怪獣ラゴラス。
自然災害が原因で現れたこの2体は、炎と氷という相反する能力を操る怪獣。ワンセットで現れてマックスと戦いました。
グランゴンは火山地帯から現れ、体内のマグマコアという機関で熱を生み出して火炎を吐きます。
一方のラゴラスは海から現れ、口から冷凍光線を放つ怪獣。

なんかポケモンみたいだよね、炎と氷の怪獣って

まさに対の存在といえるこの2体ですが、物語後半でなんと再登場。
しかも、グランゴンのマグマコアをラゴラスが捕食して突然変異を起こします。それが超進化怪獣ラゴラスエヴォ。

え、炎属性のアイテム氷属性のやつに使っていいの?(ポケモン脳やめい)

その結果、ラゴラス本来の口から吐く冷凍光線に加えて、胸に現れたグランゴン由来のマグマコアから火炎を放つ能力、さらにその二つを合わせた超温差光線という最大の必殺技も獲得しました。

それ以前によくマグマコア食えたなあんなあっちいの

最初に戦った敵がパワーアップして登場し、
しかも2体の能力を併せ持つという、
まさに燃えるシチュエーション。
グランゴンとラゴラスそれぞれを見ても、四足歩行と二足歩行の「これぞ怪獣!」って感じの王道な見た目なんで、
このラゴラスエヴォ自体がストレートど真ん中の豪速球な怪獣というか。怪獣好きなら間違いなくハマるタイプだと思いますね。
そしてこういう魅力的な新怪獣がいるから、リバイバルで登場する怪獣たちも魅力的にキャラ立ちしなきゃならない。スタッフの皆さんも新しい課題を強いられるきっかけになったんじゃないでしょうか。


matthew

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