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特撮ヴィラン語り ~その143 EXゴモラ、EXレッドキング~

結構今年ショックだったのが、「ウルトラ怪獣 バトルブリーダーズ」というAppが配信終了になってしまったこと。
めちゃくちゃキャラのグラフィックにこだわってたり、ファンには大好評だったんですけどね……俺も実際ヘビーユーザーとして課金もしまくってましたから。もう大ショックですよ。
またあれくらいのハマれるゲームが欲しい……

そんな風に、ヒーローじゃなくて敵である怪獣や宇宙人に注目したゲームが作られるってウルトラシリーズの特殊性だと思うんです。
過去にも「大怪獣バトル」や「大怪獣ラッシュ」など怪獣側をメインにしたゲームは数々作られてきたし、格闘ゲームになった時も怪獣側を操作できるのがほとんどでしたからね。なかなか他の特撮じゃ見ないパターン。

今名前を挙げた中の「大怪獣バトル」は、なんとゲームに繋がる世界観で実写作品シリーズも作られました。
ウルトラマンはほとんど登場せず、怪獣を召喚して戦う謎の青年:レイを主人公に宇宙を股にかける冒険を描くストーリーです。

まぁ平たく言えばポケモンバトルですけどね
ポケモンでかすぎるけど

この「大怪獣バトル」、もちろん登場するのは今までにウルトラシリーズに登場した人気怪獣たちがメイン。しかし中にはゲームオリジナルのパワーアップを果たした怪獣もいます。
作品中の主役的ポジションとしてレイがメインに呼び出す古代怪獣ゴモラと、ライバルのキール星人グランデが操るどくろ怪獣レッドキング。EX化という独自のパワーアップを遂げたこの2体は、ゲームから実写用の着ぐるみも作られる出世頭でした。

この2体は初代ウルトラマンとも戦った、言わばウルトラ怪獣の代表格ですが、どちらも「大怪獣バトル」で新しい能力が加えられました。
まずゴモラ。恐竜の一種が進化したとされ、特徴とも言える巨大な角で岩盤を砕き地中を掘り進めるこいつは、その岩盤を砕く能力として自慢の角を高速振動させて放つ衝撃波「超振動波」が必殺技に。
角を突き刺して相手に直接浴びせて粉砕したり、時にはビームのように相手に浴びせることも出来ます。

Q:いやビームになるのおかしくないか超振動波?
A:だってスト2のガイルは腕振るだけでソニックブーム撃てるじゃん

EX化すると地中の活動にさらに最適化するためか、鎧のような装甲が発生。尻尾は自由に伸び縮みし、必殺技の超振動波は角だけじゃなく全身から放てるように範囲が拡大しました。
今ではすっかり超振動波がゴモラの代表的な技になってますが、最初は一部で「ゴモラにビームはいらん!」みたいな声もありましたね……

一方のレッドキング。小さな頭から分かるように知能は低く、馬鹿力で暴れまくるだけというシンプルな怪獣ですが、その筋力をフル稼働させて高熱を纏ったパンチを繰り出します。

Q:筋力がアップしたら熱を放つってどういうこと?
A:あれだよ「ワンピース」のルフィのギア2(セカンド)と同じ理屈だよ要するに(え)

知らない人向けに解説すると、ルフィの場合は心臓や血管をゴム化して各部に送り込む血液を増やし、筋肉をパンプアップさせて強化する能力。そのぶん心臓が早く動くんで体が発熱して、煙があがったり体が赤くなるわけです。
まあレッドキングはゴムの体じゃないけど、ボディビルダーが出番の前に軽い運動をして筋肉をパンプアップさせて見栄えをよくするアレの大袈裟なやつと思ってください。
で、EX化するとその血液がまるでマグマのように常時高熱化。体も膨張してゴリラのようになり、触れただけで全てを燃やすほどにパワーアップしております。これは実に分かりやすいマッチョ感ですね。

実はこのEX怪獣、元々は「ウルトラマン Fighting Evolution REBIRTH」という格闘ゲームで初めて登場したキャラ。ここではバルタン星人に肉体を改造された設定でした。
他に「ウルトラセブン」に登場した、電気が武器の宇宙怪獣エレキング、「ウルトラマンタロウ」に登場する、怪獣の怨念が集まって出来た暴君怪獣タイラントもEX化されたんですが、

エレキングは蛇みたいになって人が入れるデザインじゃなくなってるし普通にキモいし
タイラントは巨大化して隕石をチェーンでぶんまわせるサイズになってるから出てきたら終わりレベルだし

まぁ……実写化ムリだよねこいつらはさすがにね。

matthew

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