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特撮ヴィラン語り ~その419 仮面ライダーダークキバ/紅音也(DCD)~
「仮面ライダーディケイド」では平成仮面ライダーシリーズ10作目を記念して、歴代シリーズに登場して来た様々な仮面ライダーが登場しました。
しかし最大の特徴は、当時そのままのキャラクターではなく「ディケイド」独自の人物設定がそこで付随しているところ。変身する人間自体が違うこともあれば、同一人物であっても設定そのものが違うというパターンもあります。当時はこれを「リ・イマジネーション」と呼んでいました。
そんな「リ・イマジネーション」によって再設定されたキャラの中で個人的に印象深いのが、この紅音也。なんと「ディケイド」の前番組だった「仮面ライダーキバ」から再登場した主役キャラの1人でありながら、まるっきり役柄が変わっております。
元々の設定としては「キバ」の主人公である紅渡の父親。現代にあたる2008年ではすでに故人で、彼がどのような生涯を辿り渡という息子が生まれたのか、その過去も劇中では紐解かれました。
音也は天才バイオリニストとして名を馳せながらも、女性と金にだらしない欠点を持つ破天荒な人物。そんな彼がある日事件に巻き込まれ、人間の生命力:ライフエナジーを食らう怪物:ファンガイアと戦うことになったのが運命の転換期となります。
おおよそ日曜朝の子供番組でやっていいキャラでないのは間違いありませんねとりあえず
ファンガイアの女王を略奪愛するし
そんな音也が、「ディケイド」本編でまさかの再登場。
平成仮面ライダー9作品の世界を渡り歩いた主人公たちが次に訪れた「ネガの世界」の代表としてチャラいスーツ姿のバイオリニストとして登場すると、甘言を用いて仮面ライダーディケイド/門矢士を仲間にしようと誘います。
何と、この「ネガの世界」は悪の仮面ライダーが支配するディストピア世界。怪人たちを悪の仮面ライダーが使役し、人間たちを襲って世界を蹂躙していたのです。
「キバ」本編の終盤でファンガイアの女王:真夜と結ばれた音也が生命と引き換えに手に入れた仮面ライダーダークキバの力を、「ディケイド」の音也は悪の筆頭として難なく使いこなし、ヒロインの光夏海の同級生の姿に擬態したダークライダーたちを率いて人々を襲うという、本編を知るファンにとっては尊厳破壊とでも言うべきダーティな振る舞い。
が、本当の尊厳破壊はここからでした。
実はこの「ネガの世界」でのエピソードはディケイドのパワーアップイベントでもあり、この世界で見つけた強化アイテム:ケータッチによってディケイドはコンプリートフォームに進化。歴代平成ライダーの力全てを駆使して難なくダークライダーたちを返り討ちにしてしまい、
不利を悟った音也はいずこかへと逃げ去ってしまったのです
いやあっさり逃げたなお前
「キバ」本編での男前な姿とは真逆の小物っぷり。これは何とも印象的でした。
matthew