推しの音楽雑記~その1 DIR EN GREY~

色々好きなアーティストが多い私matthewですが、あんまりそういや音楽の話してないなということで、推しアーティストを語るシリーズをふと新たに始めてみたいなと思います。
いや、一応ミュージシャンですしね私。ただの特撮大好きな人ってだけじゃないですからね。音楽も色々聴いてるんですよもちろん。

さてそんな記念すべき第1回目に紹介したいのは、デビューからずっと追いかけ続けている最推しバンド。
DIR EN GREYです。

昨年11枚目のアルバム「PHARARIS」をリリースし、デビュー25周年を超えてもなお第一線で活躍し続けるV系バンド。
普通は年々ポップというか聞きやすい路線に音楽性がシフトするパターンが邦楽では主流だと思うんですが、むしろ彼らは逆を行くように年々「どゆこと!?」という難解かつハードな音楽性を極め続け、そして毎回のビジュアルも誰も思いつきそうにない斬新な方向性へ振り切っていくアクの強さ。

でもそれがいいんですよ。かぶせられるもんならかぶせてみやがれって挑発してるようにも思えるぐらいの独走っぷり。
そうやって唯一無二の個性を極めていく芯の強さにこそ憧れを抱くし、だからこそ「上手い下手の評価じゃなくて独自色の濃さを求めたい」っていう精神性で自分も創作をやろうというモチベーションにもつながってるんですよね。

特にやはりボーカルの京さん。
喉の中に何人か別の人がいるんじゃないかっていう多彩な声色の使い分け。ライブ中MCを挟むことなくステージの空気感を構築させ、声だけじゃなく奇怪な動きで全身を使って曲の世界を表現する妥協のなさ。ストイックの塊だと思ってます。
その結果として原曲から大幅に歌のアレンジが変わったりすることも多いし、逆に原曲通りにやらないからこそ見えてくるものもあったりして。すごく刺激になってます。
最近はDIRとは別でsukekiyopetit brabanconといった別バンドも牽引していて、ホントいつ休んでんだろうってぐらいのワーカホリックっぷり。

まあどれも好きなんですよねー。当たり前だけどバンドごとに全く方向性が違ってて、別人格かってぐらい。
sukekiyoはEDMやジャズ、昭和歌謡などとにかく雑多なジャンルを混ぜ合わせたうえに、女性目線の曲が多く情念たっぷりな歌詞世界が合わさって、おそらく最もマニアックで変態的な部分が出てる。でもだからこそ好きに遊べてるんだろうなっていう自由度の幅があるし。
petit brabanconはもう破壊力満点のゴリゴリなヘヴィミクスチャー。極悪な轟音と低音で圧倒しまくって、そのセンターで負の感情をこれでもかこれでもかと叫び散らしまくる攻撃性。ストレス解消に一番聴きたいです。

どれもこれも決してポジティブな要素はなくて、ひたすらネガティブな曲ばっかりなんですけど、でも不思議と気持ちが解放されるんですよね。
何かこう、普段あまり言いたくても言えないようなことを代弁してもらってる気持ちに近いのかもしれない。世間への怒りや疑問とか。その辺が世界中にファンがいる所以なんでしょうか。
これからもそのまんま我が道を突き進んで欲しいし、真似出来ない個性を遠慮なく見せつけて欲しいです。

好きな歌詞5選
「俺はイッちゃってますか?世間様は喜んでますか?」(MARMALADE CHAINSAWより)
「俺が悪であるが故に生きる意味さえ罪なのか?」(VINUSHKAより)
「棘の雨降り続く先へこの眼を剥け その先に誰がいる?」(Un deuxより)
「意味のない躊躇い傷と十数年心は無人ヘラヘラ ペチャクチャ喋るゴミ共が 鎖一つ捥げない飼い犬」(詩踏みより)
「笑えるほどの自己犠牲」(Schadenfreudeより)

matthew

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