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特撮ヴィラン語り ~その169 司令官ワルズ・ギル~

今年2021年は「海賊戦隊ゴーカイジャー」から10周年。そんなわけで当時のキャストが再結集した記念作品「テン・ゴーカイジャー」が制作されました。

絶対「シン・ゴジラ」とか「シン・ウルトラマン」意識したよなっていうタイトルですが

宇宙帝国ザンギャックの魔の手から、歴代34のスーパー戦隊が総力戦で守った地球。
その地球に訪れた宇宙海賊が再びやってきたザンギャック相手に派手に反旗を掲げるというストーリーで、シリーズに出演してきた歴代キャストがゲストとして顔を出したり、ゴーカイジャー自身も歴代戦隊の姿になってその力を使うなどアニバーサリー感マシマシの作品でした。
今回の「テン・ゴーカイジャー」もそんな歴代戦隊キャラが色々登場するそうです。豪華ですよ本当に。

さて、そんなゴーカイジャーが戦った宇宙海賊ザンギャック。
その司令官として戦艦ギガントホースから指示を出すのは、皇帝の息子であるワルズ・ギル皇子。
整った顔立ちと真っ白なコートがまさに貴族感たっぷりなんですが、

ええとその……割とポンコツなんです

基本的にこいつマジで何もしないんですよ。
ただただ父親が皇帝だからと親の七光りで司令官になってるだけで、作戦は雑だし、すぐパニックになるし、自分自身の戦力もそんなにない。失敗が続くと熱出して寝込んだりもしました。
部下にまで「いない方が静かでいい」と言われる始末。はっきり言って敵味方全員にナメられてます。

まぁ割とフォローのしようもないけどな!

けど実はそういう風にバカにされてることを、本人も割と自覚してて。
側近として作らせたサイボーグ戦士のバリゾーグが自分に従順なおかげで、愚痴をこぼせる相手がいるんです。まぁストレスって溜め込むとよくないしね。お前が部下のストレスなんだが。

しかしそのバリゾーグがゴーカイジャーに倒されると、いよいよ部下たちにナメられっぱなしでもいられないと遂に奮起するワルズ・ギル。部下に作らせた決戦用ロボット兵器:グレートワルズに乗り込み、本気でゴーカイジャー相手に戦いを挑みます。この時ばかりはポンコツっぷりも笑いも自重、シリアス全開です。
ゴーカイジャーのそれまでの戦いから手に入れたデータを生かし、あらゆる攻撃を寄せ付けない性能を発揮。皇子のプライドもあってゴーカイジャーを徹底的に追いつめました。
最終的には強化合体ロボ:カンゼンゴーカイオーによって倒されましたが、頑張ったと思いますよ皇子。直前のエピソードまでの情けなさが嘘のようだったもんマジで。
これを契機に、本国から皇帝アクドス・ギルが本格的に侵略部隊に合流。より地球侵略の作戦が激化していくことになるのですがーー

皇帝、別に息子の仇討ちとかどうでもいいって感じでして

……頑張ったんだから何か惜しんでやれよ皇帝!!

matthew

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