特撮ヴィラン語り ~その218 奇機械怪獣デアボリック~
今回ご紹介する怪獣は、令和最新型のサイボーグ怪獣デアボリック。といっても、厳密には初登場は平成の作品なんですけどね。
初めて登場したのは2017年に公開された「ウルトラマンオーブ」の劇場版。宇宙をまたにかけ様々な生物を宝石にしてコレクションする魔女:ムルナウによって呼び出される形で登場し、ムルナウが雇った用心棒のガピヤ星人サデスと共にオーブたちの前に立ちはだかる強敵です。
左手は機関銃、右手のクローからは触れた物を宝石に変えてしまう衝撃波:ジュエリックブレーズを放ち、さらには全身にミサイルランチャーまで積んでいるというまさに全身武器の塊。
さらにはサデスと合体することで口の中に隠した超強力なエネルギー砲:デアボリックキャノンまで撃つことが出来ます。
でもこの2体全く繋がりはないんですこれが
元々サデスは、はるか昔にオーブに倒されたものの体の大部分をサイボーグ化することで復活したということになっているんですが、そのサイボーグ手術は別にムルナウがやったとははっきり言ってないんですよ。
そしてデアボリック。そもそも出身がどこかも明かされてません。どこの怪獣をとっ捕まえてサイボーグ化したか、そしてそれを誰がやったのかも一切不明。
でも何故かサデスと合体攻撃が出せる謎仕様付き。あれですかね、もしかしたらサデスを雇った時にムルナウが「こいつら合体攻撃できたりするんじゃないかしら?」って思ってさらに改造したんですかね。
もうそれ魔女っていうか普通に科学者じゃん
あ、ちなみにムルナウを演じたのは椿鬼奴さんです(さらっと言うな)
そんなデアボリックは、「オーブ」以降の作品にもちょくちょく姿を見せました。
2019年、令和最初の作品となった「ウルトラマンタイガ」では何と怪獣時限爆弾に改造された形で登場。惑星もろとも破壊してしまうほどのとんでもない火力を秘めた代物として、地球を舞台にした宇宙人同士の闇取引アイテムに利用されました。何てもんを扱ってんだお前ら。
さらには2021年「ウルトラマントリガー」においては、並行してYoutubeなどのオンライン配信コンテンツとして展開されている「ウルトラギャラクシーファイト」シリーズとのコラボエピソードに登場。「ギャラファイ」の黒幕キャラである究極生命体アブソリューティアンの戦士:アブソリュートタルタロス(長い)によって異空間から呼び出されて街で暴れまわります。
こんだけホイホイ出てくるってことはですよ、
このデアボリック、宇宙のどこかで普通に大量生産されてるんじゃねえかってことですよ
しかもですよ。
ムルナウみたいに宝石化ビームを積ませてみたり、
サデスと合体攻撃が出せるようにしてみたり、
惑星破壊爆弾に改造してみたり、
割かしお手軽に色々な改造が出来ちゃう仕様ってことですよ
いやいやそれ普通にヤバいって!
早く生産工場探して潰しにいったほうがいいってウルトラマンの皆さん!
普通に武装満点過ぎて危険な怪獣なのに、それに輪をかけてカスタマイズし放題という拡張性の高いサイボーグ怪獣デアボリック。
そりゃまああちこちの悪い宇宙人が欲しがっても当然だとは思いますが、何気にとんでもないヤツですぜこりゃあ…
matthew