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特撮ヴィラン語り ~その432 仮面ライダー3号/黒井響一郎~

仮面ライダーの宿敵として名高い悪の秘密結社:ショッカー
昨今でもたびたび存在感を発揮しておりますが、昭和から平成と時代が移り変わっていく中で最も大規模な地球征服作戦だったと思われるのが、歴史の改変です。
本当ならば仮面ライダー1号、2号によって壊滅の運命を迎えるはずだったショッカー。しかしその末路を覆すべく、2人の能力を徹底的に研究して秘密裏に作り出されたのがこの仮面ライダー3号
この3号が1号、2号をたった一人で撃破したことにより、以後の仮面ライダーの歴史は大きく変わってしまいます。

映画「スーパーヒーロー大戦GP」で描かれた世界は、そんなショッカーによる世界征服が成功を成し遂げ、人類が彼らに支配された改変後の歴史。
当時TV放映中だった「仮面ライダードライブ」の主人公である刑事:泊進ノ介を筆頭に、大半の仮面ライダーたちはショッカーの洗脳を受けて手先となってしまっており、生き残りの仮面ライダーたちを倒すために奔走していました。
しかしそこに現れたのが、この仮面ライダー3号/黒井恭一郎。彼は卓越したドライブテクニックと戦闘能力でドライブを圧倒すると、生き残った仮面ライダーたちに味方して彼らの反攻作戦に手を貸すことを宣言。そして最後の希望として、1号と2号の記憶を宿した人工知能があるというライダータウンに彼らを導きます。

が、それは何と全てショッカーの罠
黒井はショッカーの尖兵であり、生き残った正義の仮面ライダーたちをライダータウンと称する処刑場へ誘導してそこで一網打尽にする作戦を敢行していたのです。
しかしそこに現れたのは、洗脳が解けて本来の自我を取り戻した進ノ介でした。そして彼が逆転の一手として黒井に挑んだのが――仮面ライダーグランプリというレース大会です。

なんで?

黒井は元々、優れたドライブテクニックを持つレーサーでした。そして何よりも勝ち負けにこだわる強い対抗意識の持ち主。完膚なきまでに相手を叩き潰すことを信条としていました。
進ノ介はそんな彼自身を完膚なきまでに打ち負かしてやる、と逆に宣言したのです。
ショッカーは「最もマシンの扱いに長けたものが優れた改造人間の刺客を得る」と組織の理念を掲げていたため、奇しくも進ノ介の提案が見事に合致。黒井の負けず嫌いな信条もあって、仮面ライダーグランプリは開催となりました。

うんだからなんで?

レースの結果についてはさておきといたしますが、今回語りたいのはこの黒井を演じた方。なんとあの及川光博さんです。永遠の王子、ミッチ―。最近では「相棒」でも長年水谷豊さんのパートナーとして活躍されておりましたね。
昭和から平成に時代が移り変わってもなお変わらぬ容姿を保つ最強の改造人間として登場しましたが――少なくとも40年はその間に経過してるんですよ。少なくとも平成だと70代以上の年齢設定になるんですよ

そりゃミッチ―でないと出来んわ年齢不詳過ぎて

matthew

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