特撮ヴィラン語り ~その102 コブラ、スネーク~
2007年に製作された映画「仮面ライダー THE FIRST」。
初代仮面ライダーを現代風にリメイクして作られた作品で、翌年には続編として「仮面ライダー THE NEXT」が製作されました。
ファンからはストーリーが酷評されてるんですが、実際俺は結構好きなんですよね。CG控えめでガッツリ本筋のワイヤーアクションとか。
特にライダー含めて改造人間のデザインがオサレでカッコいいんですよ。作中では強化スーツを纏う人間として登場してて、それ故に毛髪や地肌がちょっとだけ露出してるんです。より服っぽさがあって、そういうスタイリッシュさがもうツボなんです俺。
コスプレ誰か着てくんないマジで?
今回紹介するのはコブラとスネークのコンビ。なんとコブラを演じたのはウエンツ瑛士くんです。
不治の病に冒され人生を諦めた若者と、そんな彼を気にかけてくる女性。「THE FIRST」はラブストーリー要素を話に絡めてるんですが、この二人の話も実は裏回しになってます。
絶対に助からないことから自暴自棄のあまり彼女にも冷たく当たってしまうんですが、ある日実はその彼女も不治の病に冒されていて、しかも死期がウエンツくんより近いことが発覚。
自分を好きになってくれた人も死が避けられないという絶望にうちひしがれるウエンツくん。するとそこにやって来たのはーー
「おめでとう!君は偉大なるショッカーの改造人間として選ばれた!」とジャパネットばりに高いテンションで花束持ってやってきたコスプレのオッサンです(ヲイ)
ショッカーの勧誘を受けた彼らは藁にもすがる思いで改造人間に志願し、コブラとスネークのコンビになってヒロインを救うためにショッカー基地に攻め込んできた仮面ライダーを迎え撃ちます。
パワフルな格闘術を武器に戦うコブラと、柔軟な体さばきとコブラの後頭部に装備された鞭を借り受けて戦うスネーク。どちらもコートやドレスのような気品のあるシルエットがいいんですよねー。
この作品、結構役者さん本人が改造人間のスーツ姿になるシーンが多いんですよ。スネーク役の小林涼子さんはほぼ吹き替えなしで、特技のバレエからくるトリッキーな技を披露してました。
じゃあウエンツくんもってなりますけど、
コブラのスーツアクターさんと体格違い過ぎてサイズが合わず、やられた後のシーンでダボダボのスーツ姿でしか着てません。
まあサイズは仕方ないよね……
他の出演者もまた豪華なんですよ。
スパイダーは板尾創路さん。タクシー運転手に扮して要人暗殺や改造人間候補の運送を担当します。
バットは津田寛治さん。主に改造人間の候補を探して勧誘する役割。そうです先のハイテンションオッサンです。
大クセじゃ!!(千鳥風に)
いやしかし、このテイストでリメイクされた仮面ライダーまた見てみたいですよ正直。めちゃくちゃカッコいいんだもんみんな。
平成ライダーシリーズとはまた違う方向性だけど、だからこそ面白いシリーズだったのは間違いなくて。なんかVシネマとかで続編見れないかなあと思っちゃいますねー。
matthew