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インプットとアウトプットの心得 -測量方法を検証せよ-

僕の前職が辛かったという話は前述でもしました。本当に辛かったのですが、僕は前職で営業のイロハを1からたたき込まれました。その中で、今でも営業的な感覚の中で、僕の礎となっている事柄があります。今日はそのことについて触れてみたいと思います。

Most of 怖いけど繊細な上司の教え

その人は「〇ミーズ雅」だった

前職で一番最初についた上司は豪胆で怖くて、その癖お育ちの良い方独特のわがままさがあり、かつめちゃくちゃ厳しい上司で、詰まるところ納得するまで説明を求められる、そんな緻密で繊細な方でした。

慎重は2mに届こうかというぐらいあり、体重も100kg以上。漫才師の〇ミーズ雅が一回り大きくなったような方で、営業経験の無かった僕は怒られ通しで委縮をしていました。

でも優しいところもあり、結構ご馳走になったし、お金が無かった僕を寮生扱いにしてくれたのもこの上司で、今思えばもう少しちゃんと話をしておくべきだったか・・・と反省をしています。非常に繊細で、自他のことを気にする方で子煩悩で部下思いな上司でした。

営業の教え

この上司に3つ厳命されたことがありました。

一つ目は会社に慣れるために一旦前の会社での実績・実力のようなプライドは置いておいて、慣れることに特化せよ。

二つ目は事前準備には必ず時間をかけ、お客さん・上司に恥をかかないようにせよ。

三つ目は必ず情報を取る際は一点で取らず、三点以上から取れ。その上で思い込みで動くのではなく、一度引いて俯瞰してから考えなさい。

付け加えで言われたのは、頭の中やデスクトップだけで話をせず、迷ったときには一度紙に書いて考えてみろ。そう言われました。

そう、インプットとアウトプットについての心得なのです。

情報強者になれ

日経新聞を読むことも日課にされていました。毎日買っていれば決して安いものではありません。これだけは僕は守れませんでした。ただ、重ね重ねで言われていたのは「情報強者になること」。いろいろな情報を角度を変えて入れることにより分析の幅が広がるため、確度もおのずと上がっていく。

当初はかなり嫌々やていたのですが、結果的にこれが僕にアジャストして前の会社で実績を残せることになりました。そして、楽しみ方を知ってしまってからは、逆に人に話を聞くのが楽しくなり、そしてそれを新聞やネットニュース、テレビと組み合わせることにより、人と会話をするのがより一層楽しくなりました。

意識はしていないのですが、結局「引きの目線」で何事も見ているのかもしれません。

鳥になれ

鳥瞰図と言えば・・・

俯瞰をするということ

俯瞰をするということは決して難しいことではなく、一種の論理思考のようなもので、考え方によっては詰将棋や数学の「証明」に近いと思う。唯一難しいのは得た情報を整理し、仮説を立てるということ。

この仮説はもしかしたら慣れがいる話かもしれなくて、世の中に敏感でないとなかなか厳しいところはあるかもしれません。でも、情勢を俯瞰して見ることは決して難しいことではなく、何故(Why)を考えてみることで、選択肢がいくつか出てくるのなら、仮説を組み立てられるのではないか?と思います。

絵に描く(アウトプットする)

思っていることを口で表現できない場合、A4の紙を1枚持ってきてシャーペンで書き出す。今でも資料作るときや、頭を整理するときにはよくやります。

何枚か書いて、それを1m上から見る。もうこれで鳥瞰図は完成です。自分の頭と言う城を鷹になった気持ちで見れている。頭の中という1Dで見るのではなく、アウトプットして2D、それを上から眺めて見て3D。三方由ではないですが、色んな方向から眺めることにより新しい眺めが見えることもあります。逆に無理だという判断ができる場合もあります。

三点測量

アウトプットするにはインプットも必要です。上司はここでも三方由。三点以上の情報源より情報を取れと厳命していました。そして、対等に話せるように事前準備も。

事前準備のお話は少し論点もズレる話になるのでまた今度書ければと思っていますが、この情報3点以上というのは自分自身で情報提供者を探しに行く(当たりを付ける)ところにも繋がるため、人脈構築や対話のテクニック、人を見る技術というのも併せて養わせていただいたと思います。

人に会った回数だけで言えば、会社で1位を取ったこともありました。あくまでSUNSUNの名刺交換ベースですが、、、僕、人見知りなんですけどね。見えないとよく言われますが(笑)

まとめ

上司はこれを愚直に実行していました。緻密で繊細な性格だからこそなせる業だったかもしれません。実際愚直にこのことを実行し続けるのは難しいことです。僕も出来てないところもあります。でも出来ていないくても結局経験でフォロー出来ることもあり、その経験を積むまでは愚直にやっていくしかないと思います。

僕はこの内容を後輩たちに話したことはありません。在るべき論ではわかっているのですが、押し付けたくないというところもありますし、請われてないというところもあります。ただ、部下が出来ればこの目線で接し、情報の取り方を指南すると思います。いつの話になるかはわかりませんが・・・


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