![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/151953561/rectangle_large_type_2_47066b0ef85639ca802df10044baf8dc.png?width=1200)
人を好きになる瞬間
私は最近
好きになる瞬間を見つけた
「気になる」が「好き」に変わる瞬間は
コインを裏返すかのように
突然に、そして運命的に訪れてくる
ぜひこの話は私の性格を知った上で聞いていただけると嬉しい。
私は、いわゆるロマンチストだと思う。星を眺める時間も好きだし、そこで音楽に浸るのも好き。散歩をして、風の心地よさに触れ、自然の音を感じながら1人で歩くのも好きだ。とにかく自然に触れてボッーとするのが好き。
あとは蕎麦が好き。蕎麦屋でずっとアルバイトをしていて、賄いの蕎麦が大好きになったし、和食料理も大好きで大得意になった。一番の得意料理はだし巻き卵と言えるほど、休日は何回巻いたか分からない。
そんな私が恋をした3人。
好きになったのは、どれも突然。
1人目は
誰にでも明るいコミュ力高めな人。
レディーファーストもお手のもので、洋楽が好きなお洒落なタイプだけど、真面目な公務員さん。
出会った時から好印象だった私。
その人と公園を散歩する時間が大好きだった。
仕事終わりに街中で合流をして、街灯で照らされるベンチに座り、2人で話をする。
ふと上を見上げると、星空が綺麗な夜だった。
「星、今日綺麗だね」と私が言ったその隣で
彼は空とスマホを照らし合わせていた。
え?何してるんだろう
と驚いたすぐ後、彼はこう言った。
「これ星座のアプリなんだけどさ、あれが夏の大三角形だね」
さらっと出した星座のアプリ。星に興味がないと、好きでないとできないその行動に一瞬で恋に落ちてしまった。
2人目は
スマートな営業マンさん。一軒家の不動産営業をしている彼は、お客さんの子供の面倒をよく見るくらい子供好きな人だった。
そんな彼と初めてのデート。少し年上で、スマートな彼に緊張をしていた。
入り口近くのカウンター席に座った私たちは、美味しいご飯と共に会話を弾ませた。
緊張が解けてきた私は、外の景色を見ながら「いい日だなぁ、外も気持ちよさそうだなぁ」と思っていたとき、彼が隣で
「ご飯食べたら駅の周り散歩しようか」
そう言ってまたご飯を食べ始めた。
なんで今考えていたことがわかるんだろう。
というか、なぜ彼も思うんだろう。
もう多分、心を奪われたのは一瞬だったと思う。
3人目は
スポーツマンな大柄な彼。スーツはパツっとしていて、身長も高いから余計にかっこよく見える。
これもまた初めてのデートのとき
帰り際の道で、好きな食べ物の話になったんだ。
私が蕎麦屋でバイトをしていた話から、「俺も蕎麦大好きなんだよなあ」から発展していった好きなものランキング。
「好きな食べ物の2位はなに??」って私が聞いたら、彼は少し間を開けて
「んーーー、、難しいけど、2位は卵焼きかな」
驚きのあまり少し戸惑ってしまった。
彼には一度も話したことがない、私も大好きな卵焼き、そして大得意な料理。
この人の感覚に一瞬にして
心を奪われてしまったあの感覚を一生忘れないだろう。
こうやって私は恋をした。
お互い全然
知らないはずなのに
育ってきた環境がまるで違うのに
ピタッと交わる自分の感覚の部分。
それを良いと思う感性
次はこれがしたいと思う感覚
きっと私は、センスに惚れているのだと思う。
この瞬間
必ず恋に落ちていた
あぁまた
コインがひっくり返る
そんな時が来ないかな