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食神をはべらせていた話
今年の1月に、大学時代の友人と横浜中華街に行きました。
中華料理ももちろんでしたが、その日のメインは手相占いとマッサージをしてもらうことでした。
30代に突入し、将来への不安を誰かに大丈夫だといってほしい、長時間のデスクワークでバキバキに凝り固まった体を誰かにもみほぐしてほしい、そんな思いを抱えながら毎日を生き抜いているお年頃なのです。
友人の、中華街なら手頃な値段で占いもマッサージもできるよ!という言葉をきき、1月のカラっとはれた冬の昼下がり、東門に集合。
腹が減ってはなんとやらということで、まずは腹ごしらえから。
何百軒もあるお店からフィーリングとご縁を頼りに1軒を選び、友人2人は昼から酒をあびながらぺろりと中華を完食。
余韻もそこそこに、満腹のお腹をかかえながらまず行ったのは占いのお店。
中には占い師の先生が何人かいて、空いたブースに順番に呼ばれていくシステムでした。
お店はなかなか混雑していて、30~40分程待った後、いよいよ私たちの順番に。
3人で1つのブースに移動し、1人ずつ先生に手相と四柱推命を軸に占ってもらいました。
友人の結果を聞きながら「確かに~」とか「へ~意外!」とか、自分のことでもないのに盛り上がっちゃうワタクシ達。やっぱ女子は占い好きよね。
そして最後にマツザワの出番がまわってきました。さぁなんていわれるのかしら。
ワクワクドキドキで占い師のおばちゃんの動向を見守っていると、おばちゃんの第一声、
「あなたちょっと疲れてるね」
お~~すげぇ。実はこの頃、夏の終わりぐらいからずっと体調がすぐれず、仕事も少し休んだりしていたので、初めて会って手相みただけのおばちゃんのこの第一声はしびれました。
これは期待できるのでは?
しかしその後は金遣いが荒いだの(はい)、90代まで生きれるだの(マジか)、さほど嬉しさもなく的確かもわからぬ釈然としない占い師然るべきことをいわれ、まぁ所詮は占いよね、と冷静さを取り戻してきたころに占いは四柱推命へ。
誕生日をきかれ、それをもとにおばちゃんが紙になにやらいろいろ書いて、使い古した本をぱらぱらめくります。そして、衝撃のひとこと。
「あなた、食べること好きですね」
え~~~~~〜〜それって占い?!!笑
でもそうです、その通り、おっしゃる通りです。
寝ても覚めても食べ物のことばかり、食べてるときが一番幸せ、それがマツザワです。
はい!!と元気よく返事すると、さらにおばちゃん次の一言。
「食神がついてますね」
食神www
神がついておる。食べ物の神が。
え、どんだけ食いしん坊なん。
もはや神に許された食いしん坊やん。
家に帰ってから調べたところ、食神というのは四柱推命の用語で、別に私だけに特別についている霊的なものとかではなかったんですが、マツザワは食神の星のもとにいるそうです。
食神の人は食べることには困らないとおばちゃんにいわれ、先程金遣いが荒いことを指摘され少々反省しておりましたが、食べ物には惜しみなく金を使ってもよいと曲解し、鼻の穴を丸くして占いの館を出ました。
その後はマッサージ屋でむくみがひどいとおばちゃん達にゴリゴリに足を揉みしだかれ、なんか、日頃の疲れを優しくトリートされたというよりかはおばちゃん達に「明日からも頑張れよ!!」と力強く背中をボンボン叩かれたような気持ちになってすっかり日の暮れた中華街を後にしました。
30代女子の繊細な心が癒されたかといわれるとなんかちょっと違うような1日でしたが(笑)、確実にエネルギーを得ることができた1日でした。
心強い神がついていると背中を押されたからには、命果てる90代(アバウト)のその日まで、食神と力を合わせ、おいしいものを食べながら、頑張らないわけにはいかないのである。