パリとアンティークと~Galerie Belle de Jour"の思い出(後編)
写真はBelle de Jourで買った、リキュールグラス。こんなかわいいガラス器もありました。
さて、年2回ほどパリに通っていますが、その度にBelle de Jourに通い、自分のお気に入りを買っていました。
いろいろなアンティークのガラス器にあふれた空間
毎回ここに来る度、パリのガラス器の歴史の奥深さを感じていました。
Belle de Jourは香水瓶の名店でありますが、それ以外にも有名工房のグラスや化粧品や洗面所周りのガラス器の銘品、冒頭の写真にもあるようなかわいいリキュールグラスなども取り扱っていました。
写真は私が買ったDaum Nancyのガラス器。その他に、ブラシを置くための長いお皿やおそろいのコップ、髭剃りや歯ブラシ用のスタンドなどもありました。
香水の古いポスターもいっぱい。
真ん中の大きなガラス瓶は、香水を作る過程で使う瓶だったそう。
こんな変わったものまであって、博物館のようでした。
Belle de Jourコレクションで百貨店でイベントをしたことも
2015年8月、1920年代のパリをテーマに、阪急うめだ本店にて「GORGEOUS!」という展示会をさせていただきました。
オールドバカラや、ラリック、サンルイなど、Belle de Jourで買い付けたガラス器とMatsuyoiのアクセサリーのディスプレイを楽しんでいただくという展示会でした。
私自身が本当に楽しくさせて頂いた、思い出の展示会でした。
そして終わりも突然やってくる
昨年、Marieからメッセージが届きました。
「Belle de Jourをcloseする。」と。
彼女は実はパリ郊外に住んでいて、お店まで通うのが大変だったことや、娘さんのお孫さんのお世話や諸々重なったようでした。
メッセージをいただいて、今年の1月渡航時Belle de Jourに出向き、Marieに会いに行きました。
ほぼ何もない空間は、まるで魔法が解けたようでした。
Marieは相変わらずのすてきな笑顔で私を迎えてくれました。
そこで僅かに残っていた、香水の小さなカードを入れたフレームと、ランコムが出版したヴィンテージのアールデコの本、そして青いバカラのゴブレットを譲ってもらい、いろいろお話ししました。
「ユキコ、あなたと仕事が出来て良かった。」
そうおっしゃってくださってくださったのと、この空間がモンマルトルから無くなってしまうということに胸が押しつぶされそうでした。
Marie、本当にありがとう。
Galerie Belle de Jourは私のパリの幸せであり、何物にも代えられない大切な思い出です。
あなたから譲っていただいたアンティークたちは、これからも大切に使わせていただきますね。
今年の9月の全ての展示会にもGalerie Belle de Jourのガラス器が登場します。アクセサリーとご一緒にフランスアンティークも楽しんでいただきたいです。
今回も読んでいただきありがとうございました。
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