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従業員の困りごと⑬

 彼は、知的障害のある入社2年目の社員で、元気に挨拶をし、職場の雰囲気を明るくする存在です。同じ特別支援学校を卒業した先輩社員と一緒に、二人一組でペアを組んで業務を行っています。

 彼の課題は、先輩社員と一緒の時はしっかり作業に取り組むことができても、一人になると作業手順によらず、作業のやりやすさを優先してしまうことです。

 私は、先輩社員が良い見本となっている分、依存度が高くなり、自ら考え行動する意識が希薄になっているのではないかと考えました。

 そこで、今後入ってくる後輩のお手本となる「新入社員のためのマニュアル」を作ることで、正しい手順を覚えてもらうようにしました。文字だけでは手順を忘れてしまうと思い、記憶に残る写真入りのマニュアルを作ることを提案し指導していきました。

 その結果、先輩社員とペアで働く環境から、一人で作業する機会も増え、徐々に自分で考えて行動することができるようになっていきました。

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 私は、彼のさらなる成長のためには、身近な存在である先輩社員を目標にすることが有効であると考えました。

 彼に先輩社員の良いところを聞いてみたところ、「行動力がある」「信頼されている」「丁寧でミスがない」など、たくさんのキーワードが出てきました。私は、これらのキーワードが彼の具体的な行動につながるように意識して指導していきました。

 彼の日報には、「次に入社してくる後輩の手本になりたい!」との記載があるなど、責任感も出てきました。

 今年も新入社員が入ってくる時期になりました。私は、成長した彼の姿を見ながら願っています。後輩から「彼のような社員になりたい!」という声が出てくることを。。。

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YORISOU社会保険労務士法人の宮川です。わたしたちは、企業が抱える従業員のお困りごとに対して、積極的にサポートしていきます。また、育児・介護・病気と仕事の両立支援についても、企業を支えていけるよう職員全員でがんばっています!

*本文の内容は、行政機関で紹介している障害者雇用の事例集などを参考に作成しています。

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