だから、あなたも生きぬいて…無理です
往年の名ノンフィクションにかけて、いきなり喧嘩腰ですいません。
私・松岡若葉はノンフィクション作品(自叙伝?エッセイ?)を読むのがすごく好きです。
だいたいこういうものって闘病記が多く、若くして病気になり亡くなります。
そういう人達を見て、何で自分は生きてるのだろうと思う反面、「私は生きてるのだから頑張らないとダメだ」と喝を入れるのです。
私は、もうずっと昔から希死念慮があります。心配になって精神科に行ったこともありますが、病気ではないそうです。そんな死にたがりの私なので、往年の名作「だから、あなたも生きぬいて」は実は好きじゃありません。
彼女のハードモードの人生も、そこから立ち直って立派に生きている事も尊敬するし、尊重します。
それでも、「私は絶望から立ち直った、だからあなたも大丈夫よ」というメッセージは受け取れません。
何故か?「それはあなたの世界の話で、私の世界とは全く違いますよね」と思うからです。
世の中には絶望から立ち直れない人生の人も中にはいるはずです。そういうエピソードは聞かないけど?って、そりゃそうです。そういう人はとっくに自殺してるでしょう。
何故いきなりそんな話をしようと思ったのか。去年祖父が亡くなり、12年前に祖母・両親が亡くなりました。一人っ子で独身です。
今年、両親は13回忌です。
もう、いいでしょう。12年一人でなんでもやってきました。
子の務めは13回忌で一区切りつくでしょう。
もう、十分頑張ったでしょう。
何が辛いとか苦しいとかではないのです。無なのです。
早い話が、かれこれ2〜3年前から今年の年末、両親の13回忌終え次第死ぬ予定で話を進めています。
そんなの、親戚が悲しむよ。わかってます。大丈夫です。父方も母方もどちらもいとこが10人近くいるので、代わりはいくらでもいます。
そんなの、友達が悲しむよ。わかってます。大丈夫です。あなたの友達は私だけじゃありません。代わりはいくらでもいます。
唯一誤算だったのは、「私は絶望から立ち直った、『あなたの手を引くから』だから大丈夫」と言う人がたくさん現れた事でしょうか。
絶望の淵にいる人は、目の前に素敵なロールモデルがあってもダメだと思うのです。ロールモデルを真似するのにもエネルギーが要る。必要なのは、まず立ち上がらせる手なのではないでしょうか。
かくして立ち上がらせる多くの手に引っ張られている私ですが、それでも死ぬか生きるかは五分五分です。趣味のDJの選曲をしながら、遺言書をまとめています。
今回機会をいただいてnoteで好きに文章を書けるとのことだったので、センシティブな内容ですが書きました。
願わくば、来年仲間たちと共に「こんな事書いてたなんて馬鹿だね〜」と、笑い話に出来ますように。